車の鍵がスマホになる?次世代のデジタルキーの仕組みや注意点を解説
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スマホを車の鍵にできたら便利だと思いませんか?実は、一部のメーカーでは、すでに実用化されてます。
スマホが車の鍵になると持ち物が減るだけではなく、さまざまな機能が使えるようになります。すると、車の使い方や活用の幅が広がります。
ただ、鍵がスマホに変わることを不安に思う方もいらっしゃるでしょう。そこで、実際に使われている例から、詳細を確認しておきましょう。
この記事では、スマホが車の鍵になった場合の使い方や注意点について解説しているので、ぜひ参考にしてください。
スマホが車の鍵として使えるようになる
スマホが車の鍵になると、今までよりも便利になります。なぜなら、鍵を持ち歩く必要がなくなり、離れた場所からさまざまな操作ができるからです。
最近の車はスマートキーが増えたことで使いやすくなっていますが、あくまで今までの使い方の延長線上なので操作には限界があります。
そこで、車と連動させるためのアプリを作って、スマホで操作できるシステムが開発されました。また、日本でも2019年10月に認可され、スマホを車の鍵として使うことができるようになりました。
そこで、まずはスマホを車の鍵として使うための、「バーチャルキー」という仕組みを覚えておきましょう。
バーチャルキーとは?
バーチャルキーとは、マスターキーを持った所有者が、スマホで鍵となるデータ(バーチャルキー)を送ることで、受け取った利用者が車に乗ることが可能になるシステムです。
利用者がバーチャルキーとなるスマホを持っていれば、対象の車のドアロックを解除しエンジンをかけることが可能になります。 もちろん、車とスマホのどちらもバーチャルキーに対応している必要があります。
バーチャルキーの特徴を簡単にまとめると、下記の通りです。
- スマホが車の鍵になる
- スマホの他に車の鍵を持つ必要はない
- さまざまなメーカーに対応可能(対応車種に限る)
- 対応車種であれば追加の工事は必要ない
- ランニングコストが安い
- セキュリティが高い
スマホを車の鍵として使う例
スマホを車の鍵として使うと、さまざまなシーンで活用することができます。そこで、代表的な例を2つご紹介します。
- カーシェア
- 社用車の管理
では、簡単に解説していきます。
カーシェア
カーシェアの場合は、バーチャルキーを使えばオンラインで鍵を渡すことができます。所有者が利用者に直接会う必要がないため、スムーズに鍵の受け渡しが可能です。
社用車の管理
会社で多くの車を利用する場合、鍵の管理が面倒です。バーチャルキーを使えば、誰がどの車を利用しているのかパソコン上で確認することが可能になります。
スマホを車の鍵として使う方法とは?
では、ここからは実際にスマホを車の鍵として使う方法について解説していきます。代表的な例として、2021年8月時点で詳細が公表されている「BMW」と「iPhone」の組み合わせを見ていきましょう。
BMWの「デジタル・キー」について
BMWの車には、iPhoneを鍵(デジタル・キー)として使える車種があります。なお、この機能を使うためには、車とiPhoneの両方がBMWデジタル・キーに対応していなければいけません。
詳しく知りたい方は、BMWデジタル・キーのページで確認してください。
iPhoneをデジタル・キーに設定するためには、まず「My BMWアプリ」をインストールします。次に、車両を「BMW ID」に紐づけるため、通常のキーを2本とも持った状態で、シートに座り設定を行います。
ちなみに、BMWデジタル・キーを設定するためには、インターネットに接続する必要があります。ただ、普段の使用では、インターネットに接続する必要はありません。
所有者がメインキーとして使うiPhoneは1台のみですが、リンクさせたApple Watchを2本目のキーとして登録することもできます。
My BMWアプリは離れた場所から操作ができる
My BMWアプリを使うと、離れた場所から車を操作することができます。My BMWアプリの主な機能は下記の通りです。
- ドアロックの開閉
- 地図情報の共有
- メンテナンス時期のお知らせ
ちなみに、車を動かすことはできません。
BMWデジタル・キーの機能とは?
ここからは、BMWデジタル・キーの機能について解説していきます。まずは、基本的な車の操作から見ていきましょう。
デジタル・キーに設定したiPhoneの背面上部を、ドアハンドルから3cm以内に近づけるとロックを解除できます。また、iPhoneを車内のスマートフォントレイに置けば、エンジンをかけることができます。
さらに、iPhoneのWalletアプリから招待することで、最大5名までデジタル・キーを送ることも可能です。招待ができるのはマスターキーの所有者のみで、共有されたデジタル・キーを譲渡することはできません。
また、招待する相手に合わせて、エンジンのパワーを制限したり、安全装置の解除不可などを設定することもできます。
デジタル・キーを削除する方法
デジタル・キーを共有しても、使わなくなった場合は返してもらわなければいけません。共有したデジタル・キーを返す方法は3つあります。
- 各ユーザーが自分のiPhoneからデジタル・キーを削除する
- 車の所有者のiPhoneで他のユーザーを削除する
- 車のディスプレイを操作して削除する
つまり、マスターキーを持っている所有者は、いつでもデジタル・キーを送り、さらに消すことができるということです。
スマホを車の鍵にする際の注意点
スマホを車の鍵にするのは便利な反面、不安に思う方もいらっしゃるでしょう。では、気になる安全性についても、BMWデジタル・キーを例に見ていきましょう。
BMWデジタル・キーの安全性について
BMWデジタル・キーでは、不正防止対策をしたNFC(近距離無線通信)を使った最高水準のデータ保護が保証されています。
さらに、車を売却する場合はデジタル・キーをリセットできるので情報が残りません。もちろん、車やiPhoneの情報が、Apple社やBMW社に共有されることはありません。
iPhoneの充電が切れたら
BMWデジタル・キーの場合は、iPhoneのバッテリー残量がなくなっても、継続して利用できます。ただし、手動で電源を切った場合は、入れ直さないとデジタル・キーは機能しません。
また、iPhoneの他にクレジットカードサイズの「キーカード」を使うこともできます。
ハッキングされたら
「ハッキングされて操作されないの?」と疑問に思う方のために、さらに安全性について考えてみました。まず、スマホを車の鍵として使っているだけなので、ハッカーが車を自由に操るなんてことはありません。
次に、もしハッキングされたと仮定して、起こりえるトラブルを予想します。
- デジタル・キーを犯人に送られた
- デジタル・キーを無効にされた
- 車のデータを書き換えられた
これらは、スマホが車の鍵かどうかに関係なく、現在でも起こりえるトラブルと言えます。なぜなら、最近の車にはスマートキー が使われており、近距離で車と通信しているからです。
また、スマホもたくさんの方が日常で使っています。「スマホがハッキングされて勝手に操作された!」なんて話を、家族や身近な友人から聞くことはありますか?おそらく、ほとんどの方が聞いたことはないと思います。
つまり、スマホを車の鍵にしたところで、安全性は現在のスマートキーとほとんど変わらないと言えるでしょう。
車の鍵のトラブルは専門業者に相談しよう
ここまで、スマホが車の鍵になった場合の使い方や注意点について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
現在ではスマートキーが普及しているため、車の鍵がスマホに変わったとしても、あまり気にせず使える方は多いでしょう。 ただ、現状では対応している車種やスマートフォンが少ないため、バーチャルキーが普及するのはまだまだ先の話かもしれません。
いずれにしても、鍵を車内に入れたままロックしてしまったり、鍵をなくしてしまうなどのトラブルは起こる可能性があります。 車の鍵のトラブルが起こった際は、鍵の専門業者に依頼することで早期に解決できるため、『KEY110』までお気軽にご相談ください。
参考サイト『KEY110』
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