【初心者必見】イモビライザーってなに?仕組みや防犯性について解説中!
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自宅で使用する車や、会社で使用する車など、その種類は様々ですが車というのは生活のために欠かす事ができないものになっているという方も多いのではないでしょうか。そんな車になにかがあったら、生活上大きな問題が生じてしまうということもあるでしょう。車について、注意したいことにはいくつかありますが、特に被害が大きくなってしまうのは「車両盗難」です。車自体を盗まれてしまうというようなことがあれば、車上荒らしなどとは比較にならないような被害が生まれることになります。
それでは、このような車両盗難を防ぐためには、どのようなことが重要となるのでしょうか。車の盗難を防止するためには、なによりもエンジンが不正にかけることができないようにすることが重要です。レッカー車を使うような大胆な盗難でもない限り、車の盗難はエンジンを不正にかけて、運転することによって持ち去る方法をとることになるためです。
そんな車の安全な使用のために効果を発揮するものの1つとして、イモビライザーというものがあります。ここから先では、車の安全を守るイモビライザーについて様々なポイントから紹介します。最初に紹介するのは「イモビライザーってどんなもの?」で、まずはイモビライザーが具体的にどのような性質を持っているものであるのかを紹介します。次に紹介するのは「イモビライザーの後付方法」で、現在イモビライザーが搭載されていない車に搭載するための方法を紹介しています。そして最後に「最新の車盗難事情」についても紹介しています。これらを総合的に知っておくことによって、車のセキュリティ性をより高めることができるでしょう。
イモビライザーってどんなもの?
それではまず最初に、そもそもイモビライザーというのがどのようなものであるのかについて紹介します。通常の場合、車の鍵というのはシリンダーキーが使用されており、内部の鍵山が差し込まれた鍵のものと一致している場合に電源が入り、エンジンの起動ができるようになるという仕組みを取っています。そのため、あくまでも物理的な形によって鍵が正しいものであるかどうかを判断する仕組みとなっているということです。
これに対して、イモビライザーが使用されている場合については、鍵に埋め込まれているトランスポンダーという電子チップと、シリンダー側に用意されている固有のIDが電子的に照合できるものであるかどうかを確認し、それが合致している場合にのみ起動できる仕組みとなります。設定されているこのキーは暗号化されているため、非常に解読が難しく、その組み合わせの膨大さからして複製を行うことが難しい仕組みとなっているのです。
このような堅牢な仕組みを取っている関係から、イモビライザーの搭載というのは世界的な流れとなっています。特にヨーロッパではその導入が速く、1995年には設置が法律によって整備され、全ての車に装着されるようになりました。このような状況ではありますが、日本においてはまだ導入があまり進んでおらず、イモビライザーを搭載していない車というのも多く存在しています。法整備が行われていない関係から、まだ導入を行っていない車も多いためです。
それでは、このような特徴を持っているイモビライザーについて、この先では「イモビライザーによる犯罪抑止効果」「現在使用中の車のイモビライザーの確認」「キーをなくしてしまった場合」「車両保険にメリット」「とはいえ万能ではないイモビライザー」というような項目から紹介していきます。
盗難や乗り逃げなどの犯罪を大幅に削減できるイモビライザー
最初に紹介するのは、イモビライザーを導入していることによってどれだけの効果を期待することができるのか、という点についてです。イモビライザーがない状態の車の鍵というのは、物理的な形さえあっていればエンジンを掛ける事ができてしまうため、実はこれはあまり高いセキュリティ性というわけではありません。特に車の鍵というのは外溝式と呼ばれる形状をしていることが多く、これは複製が比較的簡単な種類の鍵であるためです。特別な道具を使えば、鍵穴から鍵を作成することができてしまい、解錠が行えてしまいます。
ただし、イモビライザーはあくまでもエンジンを掛けるためのシリンダーに防犯を行うためのものです。そのため、盗難を防ぐことには大きな効果を発揮することができますが、車のドアなどに対しての防犯システムではないため、車上荒らしを防止する事ができるものではないため注意が必要です。
現在使用している車にイモビライザーがあるか確認する方法
それでは、現在使用している車にイモビライザーが搭載されているかどうかはどのようにして確認を行うことができるのでしょうか。まず確認する方法として、車のメインメーターの付近に、鍵のマークのようなインジケーターランプが存在しているのかを見てみましょう。ここにマークが表示されており点灯している場合には、イモビライザーが搭載されています。また、窓などにSECURITYというような表示がされている場合もあり、これについてもイモビライザーが搭載されていることを意味しています。
このようにイモビライザーが搭載されていることを周知しているのは、車両盗難を考える犯人に対して、この車に対しては手を出しても無駄であることを伝える意味があります。存在を認知させることによって、その他の犯罪からも守るという役割があるわけです。
イモビライザーキーをなくしてしまった場合の対処
それでは、もしイモビライザーが搭載されている鍵を紛失してしまった場合に、ついては、どのような方法で対処することができるのでしょうか。前述の通りイモビライザーキー搭載の鍵というのは簡単に複製することができないものであるため、対処の方法はいくつかに限られてきます。この時まず効果的であるのは、ロードサービスを使用する方法です。JAFの会員である場合や、ロードサービスの付属している車両保険に加入している場合などについては、この方法が特に有効でしょう。
さらに、すぐに駆けつけてくれるような鍵屋に依頼をするという方法もあります。イモビライザーキーに対応している鍵屋であることを確認した上で依頼をすることを考えてみると良いでしょう。
イモビライザー装着者は車両保険に割引が受けられることも!
イモビライザーを搭載することによるメリットは、車両の盗難を防ぐことができるということだけではありません。このような防犯効果を高く持っている関係から、車両保険に加入する場合の保険料に割引が発生するケースが見られます。保険というのは基本的にリスクが低い人に関しては料金を安く設定するようにしているため、イモビライザーが搭載されていることによって車両盗難の可能性が低くなると、保障を行わなければならない可能性が低くなり、翻って車両保険自体の掛け金を節約できるパターンがあります。
その分をロードサービスなどの特約に使用して、紛失時にも対応できるようにしておくとさらに便利に車両保険を使用することができるでしょう。
イモビライザーも万能ではない。アラームやハンドルロックと併用すると吉
ここまで、イモビライザーが搭載されていることによっていかに防犯性を高める事ができるのか、というメリットの部分を中心に紹介してきました。もちろんこれらについては確かなことで、高い効果を有しているのは事実ではあるのですが、イモビライザーが万能の要塞というわけではないという点については注意しておく必要があります。
特に注意するべきであるのが、昨今では純正イモビライザーのごく一部では、盗難の被害が発生しているということです。この原因となっているのは、メーカーによって設置されているイモビライザーのついては、結線配線が基本的に同じものであり、窃盗犯によって研究の対象とされてしまっていることがあげられます。そのため、メジャーな車種であればあるほど、イモビライザーの研究が進んでいる可能性が高くなり、リスクが高くなってしまうという傾向があります。
イモビライザーを後付けする方法
イモビライザーは、基本的には車両に初期搭載されているものです。しかし、現在イモビライザーが搭載されていない車種を使用しているという場合でも、後付けを行う事が可能となります。ここから先では、イモビライザーの市販品を使用して後付を行う方法について、様々なポイントから紹介します。
最初に紹介するのは「イモビライザーの市販品」について、次に「イモビライザーの機種」について、さらに「DIYで考えるカーセキュリティ」、についてをそれぞれ紹介していきます。これらのポイントに付いて抑えておくことによって、より効果的に車のセキュリティの向上について考えることができるでしょう。
イモビライザーは市販されている。セキュリティ向上に有効
それでは最初に、イモビライザーの市販品についての簡単な情報を紹介します。イモビライザーの市販品はカーショップなどでも扱われており、比較的簡単に手に入れる事が可能となっています。通常のイモビライザーに加えて、イモビライザーカッターに対策するためのパーツも販売されているため、これらをセットで使用することによって更に高いセキュリティ性を期待することができるようになっています。車だけではなく、特殊車両や重機、船舶などにも使用することができるタイプのものあり、様々な場面で使用することができるのがメリットの一つです。価格については様々ですが、合計で10万円弱程で揃う場合が多いでしょう。車自体の盗難にあった場合を考えれば、特別高い価格というわけではありません。
より防犯性能を求めて。イモビライザーにも機種がある
イモビライザーを搭載することを考える場合、知っておきたいのが機種についてです。イモビライザーにもいろいろな機種が存在しており、その機種によってセキュリティ性には違いが生じます。特二イモビライザーの機種に関して重要なポイントとなるのが、リレー式であるのか、オンボードタイプであるのかという点です。基本的にリレー式のもに比べるとオンボードタイプタイプのものの方がセキュリティ性は高くなります。
また、純正タイプのものと外付けタイプのものとでは、そのシステムに違いがあります。純正タイプについては、燃料供給を停止することによってエンジンが掛からないようにしているため、エンジンスターター自体は可動します。これに対して、外付け品についてはスターターラインやイグニッションラインをカットするような形式を取っていることにより、スターター自体がかからない様になっているのが特徴的です。
さらに、イモビライザーがどこに設置されているのかをわからなくすることによって防犯性を向上させるための、ステルスイモビライザーと呼ばれるものも存在しています。これらについて総合的に考えて使用するものを選択することが重要になるでしょう。
カーセキュリティの増設はDIYでできる?
それでは、このような市販品のイモビライザーを購入したとして、その設置は自分で行うことができるのでしょうか。DIYによる設置については、可不可で言うならば可です。しかし、配線が多く存在しているため、これらが適切に設置できるだけの知識を有している必要がある上、インパネルを取り外す必要があるなど、車と配線の両方に対する知識を持っていなければならないという部分で難しさがあります。
イモビライザーは確かに高いセキュリティ性を持っているものではありますが、とりあえず設置しておけば万全というものではありません。素人設置によってセキュリティ性が低下してしまう可能性があるため、プロに依頼をして適切な形で設置をしてもらったほうが、より効果的なセキュリティを期待することができる場合が多いでしょう。
リレーアタックに注意。最新盗難事情
最後に、カーセキュリティに対する最新の脅威としてどのようなものがあるのかについて紹介します。昨今ではイモビライザーに加えて、スマートキーというシステムが導入されていることが多くなっています。スマートキーというのは、鍵から微弱な電波を発することによって、周辺にある鍵に対してロック解除を行うというシステムです。電波内に暗号情報が含まれていることによって、フリーハンドで解錠を行うことができる便利な機能として使用されていることが多くなっています。
しかし、このようなスマートキーのシステムを逆手に取ることによって不正な解錠を行うことができる、リレーアタックと言う方法が登場しています。これは、通常のスマートキーが1メートル範囲程に対して飛ばしている暗号化電波を、中継機によって増幅することによって、車両傍の受信機に対して飛ばすことにより、まるでそこに鍵があるかのように解錠を行うというものとなります。スマートキーが便利に解錠できる仕組みであるために登場している新しい問題点で、これらについてどのように対応を行うべきなのか、特にヨーロッパ諸国では議論の対象となっています。今後日本のイモビライザー界隈においてどのような対応が取られることになるのか、注目しておくべきポイントの一つです。
まとめ
それでは最後に、車のセキュリティを向上させるための方法の1つであるイモビライザーについて簡単なまとめを紹介します。イモビライザーは、物理的なロックでしかない車の鍵に対して、電子的なロックを追加することによってセキュリティを向上させることができるという仕組みです。そのために、導入されていない場合に比べると高いセキュリティを期待することができますが、万能の道具というわけではありません。
市販品も存在しており自分で設置することも可能ではありますが、より高いセキュリティを期待するのであれば、適切な設置方法を知っているプロに依頼したほうがメリットは大きくなります。
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