【鍵の故障トラブル】玄関の鍵が壊れてしまった等のトラブル・対処法や修理について解説!

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日常生活の様々な場面において、「鍵」を使わない日はありません。
特に、自宅の玄関の鍵は、出勤(外出)時や帰宅時などに鍵の開け締めを行うので、特に身近なものといえるでしょう。

そんな鍵にも、寿命があります。
使っているうちに鍵穴に何らかの異物が入る、もしくは経年劣化による鍵の変形などによって、動作が悪くなる場合も出てきます。
いきなり鍵が回らなくなってしまうとパニックになったり、ストレスを感じてしまうでしょう。

ここでは、鍵の種類や鍵の寿命に関する基本知識から、鍵の交換が必要となるケースや業者の選び方、自分でできるメンテナンス方法に関する情報までご説明していきます。
多くの場合、ここを読むことで何らかの解決策が得られるでしょう。
困った時に、どこに問い合わせればよいのかについても記載しているので、是非参考になさってください。

鍵の種類

現在、住宅(戸建て、マンションなど)やビルなどの建物では、様々な鍵が使われています。
新しい住宅やマンションであれば、カードタイプのものや、暗証番号や生体認証を使ったデジタル錠を使っているところも多く見られます。

ちなみに、現在でも住宅や建物の玄関で最も多く使われている鍵は、いわゆる「シリンダー錠」と呼ばれる円筒状の鍵穴です。
シリンダー錠は太い円筒(外筒)の中に細い円筒(内筒)が入っていて、差し込んだ鍵のくぼみと円筒のくぼみ(タンブラー)が一致すれば、内筒が回転して鍵が開く仕組みとなっています。

ここでは、多くの住宅で使われているシリンダー錠について紹介します。
シリンダー錠には、大きく分けると5種類。
同じシリンダー状に見えても、タイプによって異なる点も多くあります。
ここでは、それぞれの種類を紹介するとともに、それぞれの特徴を紹介していきましょう。

ディスクシリンダー錠

ディスクシリンダー錠は別名「ウェーハータンブラー錠」と言い、日本国内にある多くの住宅で使用されている鍵と言われています。
ひらがなの「く」のような形で、鍵穴が縦になっていることが特徴です。
この条件を満たしていれば、あなたのお宅で使われている鍵は、ディスクシリンダー錠の可能性があります。

構造が単純なこともあり、修理や交換をしやすい点が特徴で、多くのメーカーが取り扱っていましたが、その構造の単純さや高い普及率から、2000年頃よりピッキング被害の問題が出てくるようになりました。

メーカーもピッキング防止の観点から、製造の廃止を進めているのが実情です。
そのため、ディスクシリンダー錠への交換を受け付けてもらえないなどの動きもあります。
万が一、この形状の鍵を利用しているのであれば、早めに交換されることがおすすめです。

ロータリーディスクシリンダー錠

ロータリーディスクシリンダー錠は、ディスクシリンダー錠の後継として開発された鍵です。

ロータリーディスクシリンダー錠の特徴は、外筒と内筒を貫く部品(ロッキングバー)とタンブラーが別々になっている点にあります。
鍵穴に正しい鍵を入れると、タンブラーの切欠きとロッキングバーが一致して、内筒におさまります。この状態になって、はじめて鍵を開けることができる仕組みです。

日本では、住宅でしか使用されていない鍵になります。ディスクシリンダー錠の一種なので、見た目はよく似ているものの、防犯性は高いので、ピッキング被害には比較的遭いにくいと言えるでしょう。

ただし、合鍵を作る際は正確にコピーしないと、鍵が抜けにくい、回りにくいなどのトラブルにつながることがあります。
スペアキーを作る際は、注意してください。

ピンシリンダー錠

ピンシリンダー錠は、別名「ピンタンブラー錠」という名称でも呼ばれます。
このピンシリンダー錠も、現在の住宅(戸建て、マンション)でよく使用されている鍵のタイプです。

ピンシリンダー錠の特徴は、一列に並んだタンブラーがピン状になっている点で、刻みも一方向にしかありません。
住宅の他にも、机の引き出しやロッカーでもよく使われており、会社で見たことがある人も多いでしょう。

現在は、主にピンの形状のバリエーションによって、ピッキングされにくいように改良されているものの、やはり防犯性としては高くありません。
もしも、自宅の鍵がピンシリンダー錠であれば、補助錠を利用するか、より防犯性に優れた鍵に交換した方がいいでしょう。

ディンプルシリンダー錠

ディンプルシリンダー錠は、別名「ディンプルキー」とも呼ばれます。
ピンシリンダー錠やディスクシリンダー錠と比べて防犯性が高く、ピッキングに強い鍵です。

ディンプルシリンダー錠の特徴は、ピンが複数方向から刺さっていて、その本数が多い点にあります。
その他、鍵の表面にデコボコとしたくぼみがあり、裏表がない点も特徴といえるでしょう。

比較的築年数が新しい戸建住宅やマンションで使用されており、鍵先の形状が丸いものも多く見られます。
先にも書いたように防犯性は、住宅で使用される鍵の中ではもっとも高く、ピッキングにも格段に強いですが、大手以外のものだと低品質なものも多いようです。
選ぶ時は、できるだけ大手メーカーのものを利用した方が無難といえます。

マグネットタンブラーシリンダー錠

マグネットタンブラーシリンダー錠とは、鍵の側面にマグネット(磁石)を埋め込んだものをいいます。
鍵の表面にも磁石が入っており、タンブラーの磁石と鍵表面の磁石が反発し合うことで内筒が回転して解錠される仕組みです。

N極とS極の配列が一つでもずれると回転しない上、鍵穴にピックを挿入しても磁石を操作することができないため、通常のピックでは100%ピッキングできません。
そういった点から考えると、防犯性はもっとも高いといえるでしょう。

鍵にも寿命がある!その耐用年数とは

意外と知らない人も多いのですが、鍵にも寿命があります。
鍵も使い続けていると、鍵穴に挿しにくくなったり、回す際に引っかかる感じがして回しにくくなったりします。
そのような不具合が出るようになったら、「そろそろ交換かな?」と考えてもいいでしょう。

さて、鍵の耐用年数についてですが、どのような構造になっているかによって変わってきます。
最近の主流タイプであれば、防犯性を考慮して構造も複雑になっているため、5~6年ほどで寿命が来てしまうようです。
古いタイプのものは、構造がシンプルとなっている分、寿命も長いのが一般的。
それでも、10年程度が寿命の目安となります。
ちなみに、新築住宅で増えている電気錠も耐用年数は短く、7年が交換の目安となっています。

ただ、中には「10年以上使っているけど、何の問題もなく使えている」からという理由で、何年も同じ鍵を使っているという人もいます。
それでも、中の部品(タンブラーなど)の故障、鍵が曲がる、折れるなど、何らかの不具合が起こりえます。

また、最近は防犯の観点から、電気錠とタンブラー錠などのように、複数の鍵をつけている人も多くなっています。
そういった場合、どれかの鍵が不具合を起こすと、鍵を取り替えないと入れなくなるということも十分に起こりえます。
鍵が壊れてしまうと、その時点で入れなくなってしまうので、交換時期をしっかりと覚えておき、時期が来たら交換したほうがいいでしょう。

鍵が壊れた?不具合の症状とその原因

先にも書いたように、鍵にも寿命があります。
一般的な耐用年数を過ぎても、十分に利用できる場合ももちろんあるものの、やはりいつ不具合が出てきてもおかしくない状態です。

自分で何とか対処可能な不具合もあるものの、あまり無理をしすぎると多くの修理費用がかかることになるので、そういう場合は無理せずに専門業者を呼ぶようにしましょう。
ここでは、代表的な不具合を3つ取り上げ、その原因と対策について書いていきます。

鍵が回らない

鍵が回らない

鍵も長年使っていると、「鍵はきちんと挿さるけれど回らない」ということも。
いろいろな原因がありますが、最初に疑うのは内部にゴミが入った、もしくは錆びついたことで動きが悪くなったという点です。
もし、内部に問題がない場合であれば、鍵の摩耗という可能性が考えられます。
鍵にも耐用年数があるため、使い続けていると鍵の切り欠きも摩耗したり歪んだりしてくるもの。
そうしているうちに、鍵とのかみ合わせが悪くなってしまうわけです。

回らなくなった時は、鍵穴専用の潤滑油とエアダスター、使用済みの歯ブラシを用意して、鍵穴と鍵の掃除をしてみましょう。
まずは、エアダスターで鍵穴内部のゴミやホコリを取り除きます。
その次に、使用済みの歯ブラシで鍵を掃除します。
その後、鍵穴に潤滑油を少量注いでみてください。
大抵の場合は、ここまでで鍵が回りやすくなるはずです。

ただ、こういった症状が出てくるようになったら、鍵の取り替え時と考えたほうがいいかもしれません。
いつ同じ症状が出ないとも限らないので、早めの交換がおすすめです。

鍵穴に鍵が入らない

鍵穴に鍵が入らない

鍵穴に鍵が入らないというのも、鍵のトラブルでは比較的多い事例です。

その原因で意外と多いのは、「違う鍵を挿している」というもの。
特にディスクシリンダー錠系統の鍵は、似ているものが多く、つい間違えて挿してしまいがちです。
間違えて挿している場合、力づくで無理矢理挿すのはやめましょう。
鍵のシリンダーは繊細な作りなので、無理に挿すことで傷ついてしまうことがあります。

次に、正しい鍵を挿しているのに奥まで入らない時の対処法です。
その場合も、入らない時点でまずは抜いてください。
無理に押し込むと、鍵が折れてしまうことがあります。

正しい鍵を挿しているのに、奥まで入らない理由は大きく分けて3つ。
・コピーキーの精度が低い
・異物が入っている
・鍵穴の不良
コピーキーの精度が低いと、やはり挿した際に違和感を覚えることがあります。
その場合、もう一度切り直してもらったほうがいいでしょう。
異物が入っている場合、「鍵が回らない」ところで紹介したように、エアダスターと潤滑油で解決することがあります。
ただ、木のクズや針金などが入っている場合は、修理では対応できません。
この場合は、交換しかなくなるので、専門業者に依頼してみてください。

鍵が折れた

「鍵穴の中で鍵が折れてしまった」というのも、よくあるトラブルの一つです。

鍵穴の中で折れてしまう原因は、大きく分けて2つ。
・破損
・無理に押し込むなど、力を加えた
鍵は、非常に強い素材でできています。
そのため、十数年は使い続けられると思っている人も多いようです。
しかし、ポケットに入れていた時についた傷など、ほんの小さな傷でも劣化の原因となり、折れてしまうことがあります。
次に、「力を加えた」場合ですが、例えば回リにくくなった鍵を無理に回そうとした時に発生しやすいようです。
この場合は、シリンダー内部に何らかの問題があると考えられるので、回しにくい時点で一度抜いたほうがいいかもしれません、

それでも、鍵穴から少しでも鍵が飛び出ているのであれば、ペンチなどを使ってつまむことで引き抜ける可能性があります。
ただ、引っ張っても抜けない場合、鍵の先が出ていない場合は、すぐに専門業者に連絡をして対処してもらわないといけません。

いずれにしても、折れてしまったものは仕方ありませんが、普段からメンテナンスを行うことである程度は防ぐことも可能です。
メンテナンス方法については、後ほど紹介させていただくので、是非参考になさってください。

交換が必要なときとは?

賃貸住宅であれば、カードキーなど特殊な場合を除いて、一般的には退去時に鍵交換を行います。
以前の入居者が、合鍵を使って留守中に侵入する可能性がないとは言えないため、こういった措置をとるようです。

一方、持ち家の場合はどうなのでしょうか。
持ち家の場合は、所有者の性格にもよって変わってきます。
中には、防犯のために5年~10年ごとに変えているという人もいるかもしれません。
しかしながら、多くの人は購入時についていたものを、特にトラブルもないのでそのまま使い続けているなど、鍵交換とは無縁という方も少なくないでしょう。

このように、人によって様々なのが鍵の交換。
鍵を交換する理由としては、いろいろとあります。
ここでは、交換が必要なときにはどのような場合が考えられるか、書いていきましょう。

鍵をなくした・壊したとき

一番多いのは、鍵が壊れたときでしょう。
これは鍵穴の内部(タンブラーなど)が壊れた場合も考えられますし、普段抜き挿しする鍵本体の摩耗も考えられます。
鍵そのものが折れた場合、もしくは頻繁に回らなくなった時は、鍵を交換する時期です。

また、鍵を紛失したときは、交換せざるを得ないでしょう。
自宅で紛失したときもそうですが、特に外で紛失した場合は誰が拾うか分かりません。

ご近所の方であれば、ご自宅まで届けてくれる人もいるかもしれません。
しかし、勤務先や学校などでなくした場合は、ちょっと厄介です。
持ち主の住所を知ったら、盗み目的かどうかはともかく、侵入しようと考える人がいないとも限りません。
家族の誰かが鍵をなくした場合には、迷うことなく鍵を交換しましょう。

ピッキング被害にあったとき

ピッキングとは、90年代の終わりから2002年にかけて急増した空き巣の手口で、特殊な工具を鍵穴に差し入れることで、不正に施錠を解くことをいいます。
こういったピッキング犯にかかると、1分もかからずに解錠してしまいます。

近年は、防犯性の高い鍵も出回っており、それらのものに交換している人も増えたため、ピッキングの手口は減少しました。
とはいえ、まだ古いものを使っている家庭も多いので、注意するに越したことはないでしょう。

また、ピッキングで一度解錠されてしまうと、そういった情報はすぐに回ってしまうもの。
「被害に遭ったかも」と感じたら、交換するといいでしょう。

合鍵を持っている人と折り合いが悪くなったとき

この記事をご覧になっている方の中には、彼氏や彼女もしくは同棲相手がいる人もいるかもしれません。
その他にも、友人などとルームシェアしている人もいらっしゃるでしょう。

そういった相手がいれば、相手に合鍵を渡しています。
そのような関係にある人と別れたり、ルームシェアを解消することになったりした場合、合鍵で入ってこられたら迷惑に感じますよね。

相手が合鍵で入ることを防ぐためにも、鍵の交換は不可欠です。

防犯性の高い鍵にするために交換したい

聞くと、鍵を交換しようと考える人もいるかもしれません。

特に古い鍵を使っているご家庭であれば、鍵を新しいものに変えるだけでも、防犯効果が高くなります。
もしくは交換しないまでも、補助錠をつけて二重ロックにするだけでも、ずいぶんと違ってきます。

鍵にも日頃からのメンテが大事!自分でできるメンテ法

鍵にも日頃からのメンテが大事!自分でできるメンテ法

自宅に、使用済みの歯ブラシはありませんか。
鍵のケアは、特別なものを用意しなくても使用済みの歯ブラシでできます。

方法は、いたって簡単。
鍵の溝や凹凸のある部分、切り込みを歯ブラシでこするだけです。
最近出回っている防犯性の高い鍵に限らず、全般的にゴミが溜まりやすい構造になっています。
特にディンプルシリンダー錠は、穴のくぼみにホコリが溜まりやすい構造です。
数ヶ月に1度程度でもいいので、定期的にブラシで汚れを落とすだけで鍵の回りやすさが違ってきます。

ブラシで汚れを落としたら、乾いた布でしっかりと全体を拭き取ってください。

鉛筆で切り込みをなぞる

鉛筆で切り込みをなぞる

歯ブラシで汚れを落としたら、鉛筆を使って鍵をなぞってみてください。

こちらも、メンテ方法はとても簡単。
鍵の溝、凹凸や切り込み部分に、鉛筆の黒芯をなぞるように黒く塗るだけです。
これをスムーズに抜き挿しできるようになるまで繰り返します。
スムーズになったら、なぞってついた黒鉛を乾いた布やティッシュで拭き取ることを忘れずに。

BやB2など、色の濃い鉛筆であれば、芯に含まれる黒鉛の量も多いので、より滑りがなめらかになります。

鍵穴の掃除

長年使っていると、鍵穴にゴミやホコリが入ります。
放置しておくと、鍵が回りにくくなったり、挿さりにくくなったりするなどの原因になります。

それらのトラブルを防ぐために、掃除機を使って吸い出します。
ミニ掃除機の先を鍵穴に押し付け、左右に振るとより吸い取りやすくなるでしょう。
掃除機がなければ、パソコンのキーボードに入ったゴミを飛ばすためのエアダスターを使うことがおすすめです。

鍵穴専用スプレーで掃除

鍵も、交換したばかりのときは潤滑剤が入っているので、鍵も回りやすいはず。
しかし、長年使っていると、鍵も回りにくくなります。

そこで、鍵穴の掃除が終わったら、鍵穴専用の潤滑剤をスプレーしてみましょう。
潤滑剤を鍵穴に入れることで、鍵の滑りが格段に良くなります。

使用する潤滑剤は、できるだけメーカー純正のものを使用するようにしてください。
ホームセンターでも売っていますし、なければネット通販を使うと、1

やってはいけないこと

鍵の自己メンテナンスを行う際に、やってはいけないことがいくつかあります。
ここでは、やってはいけないことについて書いていきます。

まず、一番やってはならないことは、無理矢理鍵を回してしまうことです。
特に、うまく回らないとき、挿さらないときにやってしまいがちですが、無理に回すことで鍵が折れる、曲がる、削れるといったことが起こる可能性があります。

こういったことが起こると、鍵を交換しなければならなくなるので、注意してください。

次にやってはならないのは、専用の潤滑油でなく、食用油や市販の潤滑剤(専用品以外)を使うことです。
誤ってそれらの油を入れてしまうと、鍵穴内部にホコリが付着するだけでなく、シリンダーの動きが悪くなることにつながります。

万が一それらの油を入れてしまうと、鍵穴内部を一度分解した上でクリーニングすることが必要になりますが、これらの作業には専門知識が必要です。
その場合、専門業者を呼ぶことになってしまうので、「専用の潤滑油がないから」といって、専用品以外を使わないようにしてください。

あと、折れた鍵を取ろうとして、無理矢理針金や先の尖ったものを鍵穴に入れて撮ろうとすることも絶対にやめてください。
同様に、鍵穴を傷つける原因となりますし、修理・交換費用が更に大きくなることも考えられます。

賃貸の場合は、まず貸主もしくは管理会社へ連絡

持ち家の場合は、「交換したい」と思ったときに交換すればいいので、予算面以外に大きな制約はありません。
しかし、賃貸の場合は他人の所有物を借りているので、勝手にできないのが現実です。

ここでは、賃貸で鍵を交換する場合にしなければならないことを中心に書いていきます。

交換する前に、貸主と管理会社に連絡を

まず、賃貸住宅には大前提となる事柄があります。
それは、「他人の所有物を、賃料を支払って借りている」ということです。

そのため、持ち家のように「家に合う鍵を探して、自分で取り外して交換する」といったことはできません。
無許可でこのようなことをやってしまうと、後々大きなトラブルにつながってしまうでしょう。
しっかりと理由を説明した上で、「鍵を交換したい」と伝えることができれば、オーナーさん(貸主)も管理会社もよほど問題がない限りは許可してくれるはずです。

交換を希望する際は、その旨をオーナーさん(貸主)もしくは管理会社への連絡を忘れずに行ってください。
鍵を紛失した場合は、まず警察に遺失物届を出してからオーナー(貸主)や管理会社への紛失の届け出と、鍵交換の相談という流れになります。

もし、届け出た時点で届いていた場合、もしくは提出後誰かが届けた場合は、その鍵をそのまま使うといいでしょう。
しかし、日数が経過して連絡がなければ、紛失が確定します。その場合は、貸主もしくは管理会社が交換の手続きを行います。
その際、貸主や管理会社が、日頃から付き合いのある指定業者に手配してくださる場合もありますし、理由によっては貸主の負担で交換に応じてもらえる場合もあります。

なお、連絡については、直接オーナー(貸主)に行うのか、管理会社に行うのかについては、規約などに載っているので、事前に確認しておきましょう。

鍵の交換費用は貸主負担?借主負担?

賃貸では、合鍵を使って侵入されることを防ぐために、退去者が出たら鍵の交換を行うのが一般的です(カードキーなど特殊な場合を除く)。
そのため、多くの場合において、よほどのことがない限りは契約の際に渡された鍵をそのまま使うことになります。

賃貸において、入居途中に鍵交換を行うことは稀です。
入居途中での鍵交換については、その理由によって貸主負担となるか、借主負担となるかが分かれると考えられます。

前にも書いたように、鍵には寿命があります。
タンブラーの老朽化によって鍵が回りにくくなった(挿さらなくなった)、耐用年数経過後に鍵が折れたなど、経年劣化による故障であれば、オーナーさん(貸主)負担で交換に応じてもらえる可能性があります。

しかし、借主が鍵を紛失した場合、防犯上の理由などで鍵を自主的に交換したいと希望した場合は、話が違ってきます。
そういった場合には、借主都合での交換という形になるため、交換費用は借主負担となります。

なお、鍵の交換費用の相場は、どのような鍵を使用しているかによって変わってきます。
一般的には、ディスクシリンダー錠やロータリーディスクシリンダー錠であれば、交換費用も安くて済むようです。
一方、ピンシリンダー錠やマグネットタンブラーシリンダー錠のように、防犯性の高い鍵であれば、交換費用も高くなります。

費用分担を明確にするためにも、借主負担で交換する際の交換費用についても思わぬ負担を強いられないようにするためにも、費用の相場を確認しておいてください。
もしくは、契約書でそれらの費用を明記してもらっておくことも考えましょう。

退去の際には「原状回復義務」が生じる場合も

その他、賃貸で鍵交換を行う際に考えなければならないのが「原状回復義務」です。
一度でも賃貸を利用したことがあればご存知のとおり、退去する際にはすべてを入居前の状態にして退去しなければなりません。

そのことを「原状回復義務」といいます。
これは鍵交換を行った場合も同様で、「より防犯性に優れた鍵に交換したい」という理由で交換した場合は、もともとついていた鍵に戻した上で退去する必要があります。

「防犯性が高いんだからいいだろう」と思う人もいるかもしれませんね。
それでも、鍵は交換されるため使えなくなるため、原状回復する必要があることを忘れないでください。
ただし、鍵を紛失、もしくは故障したために交換したのであれば、戻しようがないのでその限りではありません。

鍵交換に伴う原状回復義務について、不安があるのであれば、退去連絡を行う際に管理会社に確認しておくといいでしょう。

困ったときは専門業者に問い合わせを

鍵の問題については、様々な種類があります。
自力で解決できるものもあれば、専門業者に問い合わせたほうがいいものまで色々です。

ここでは、鍵の交換について、どうすればいいのかについて書いていきます。

鍵の交換~自分で交換する?専門業者に依頼する?

鍵のタンブラーが老朽化したり、折れたりして使えなくなると、鍵を交換することが必要です。
この鍵を交換するとき、自分で交換するか、専門業者に依頼するかで迷います。

結論からいえば、いわゆる「DIY」の一種なので、電子錠以外の通常の鍵であれば、自分で交換することは可能です。
ただ、ネジの取り外しなどが必要となるので、そういうことに手慣れていないとなかなか大変な作業ともいえます。

専門業者であれば、玄関に合った鍵の種類などの知識も豊富なので、いろいろとアドバイスももらえます。
そういった点を考えると、不安であれば専門業者に依頼するのがいいでしょう。

鍵は自分で交換できる

多少注意しなければならない点こそあるものの、実は鍵は自分で交換できます。

きちんとドアのサイズなどを測定した上で、錠前やシリンダーを選びさえすれば、30分~1時間程度で取り付けも可能です。

自分で交換する場合の費用

自分で交換する場合、かかる費用は部品代のみになります。

セキュリティ性の高いディンプルシリンダー錠で、8

自分で交換する場合の手順・注意点

自分で交換する場合の手順は、下記のとおりです。

1.ドアの厚み、バックセット(B.S)、フロントの長さを測定
ドアの厚みを測る場合、あくまでもドアの両端までがその範囲です。
鍵の回りにある装飾は入らないので、注意してください。
バックセットとは、ドアの端から城前の中心までのことを指します。
フロントとは、デッドボルトやラッチボルトは出てくる面の板です。
フロントの長さを図るときは、フロント板の端から装飾を含めた長さになります。
なお、ここにはメーカー名や型式記号が書かれていることが多いので、控えておいてください。

2.測ったサイズと同じ規格の商品を購入
サイズを測定したら、規格に合致した鍵を購入します。
不安であれば、測定したサイズを見せて教えてもらうといいでしょう。
サイズ測定を間違えるとドアに合わないものを選ぶことにつながります。

3.プラスドライバーでシリンダーを止めているネジやピンを外す
ピンを外す際は、シリンダーが落ちないように抑えながら作業してください。
賃貸で交換する際は、原状回復のことを考えて、部品を失くさないように注意が必要です。

4.シリンダーを外す

5.取り付け穴を確認して、新しいシリンダーを取り付ける
新しいシリンダーを取り付ける際は、押し込みながら取り付けてください。
ここでしっかり取り付けなかったら、緩くなってしまうので、注意が必要です。

6.ピンとネジを取り付ける
ピンはしっかりと差し込んで、シリンダーをしっかりと止めましょう。
ネジはしっかりと締めないと、全体が緩くなってドアが閉まらなくなるので、しっかりと締まっているかどうか確認してください。

7.鍵をシリンダーに差し込んで回して、スムーズに動くかどうか確認する

困ったら無理せず、専門業者に連絡を

鍵を自分で選んで買うのは不安に感じる人、自分で選ぶのは面倒と思う人も多いかもしれません。
また、自分で選んで購入したはいいけれど、自分で交換しているうちにできなくなることもよくあることでしょう。

そういった場合には、無理して作業しても結局できなかったということになりかねません。
そうなる前に、鍵の専門業者に連絡して交換してもらったほうが無難です。

業者に依頼した場合、家までの出張費や技術料がかかるため、鍵の交換費用はもっとも安くても1万円近くとなり、「少し高いかな」と感じる人もいるかもしれません。
確かにそれなりの金額にはなりますが、それだけのメリットがあることも確かです。

専門業者にお願いするメリット

専門業者にお願いするメリットは、大きく分けて2つあります。

・自分で探す手間が省ける
専門業者というくらいなので、多くのメーカーの鍵を積載していることがほとんどです。
なので、サイズとかがわからなくても、現地でサイズを測定して、どの鍵が最適かということもアドバイスしてもらえます。

・時間の節約になる
全国対応の鍵業者であれば、全国各地に拠点やネットワークを持っています。道路の込み具合にもよりますが、15分~45分くらい見ておけば、自宅まで到着するはずです。
そこから鍵の交換までは、約15分ほど。
自分で選ぶと、サイズ測定や鍵を購入する時間もかかるので、どうしても数時間はかかってしまいます。

その点、業者に依頼すれば、そういった手間も省けるので、いちいち悩まずに済みます。

専門業者の選び方

上ではメリットを説明しましたが、中には悪徳な業者がいることも事実です。
例えば、最初は大まかな値段しか伝えず、作業終了後に高額な請求を行う業者、予算を無視して高額な鍵を売りつけようとするなど、その手口も様々あります。

業者を選ぶ際は、どのような点に気をつければいいのでしょうか。

・見積もり・キャンセル料金はどうなっているのか
どの業者でも同じですが、電話で問い合わせをすると、概算の料金を伝えてもらえます。
ただ、それはあくまでも概算で、正式な料金は現地での見積もり次第です。
作業内容や鍵の性能、見積もりで出た費用を見て、妥当でないと感じた場合はキャンセルすることも考えるかもしれません。
その際にキャンセル料がかからないかどうか、確認しておいてください。
ただ、地域によっては「出張費だけはかかる」という場合もあります。
見積もりを依頼する前に、「キャンセルでも出張費がかかるのかどうか」について、確認しておくといいでしょう。

・料金体系はどうか
一度でも見積もりをとったことがある方はお分かりかと思いますが、現地を見ないと何とも言えない鍵交換の場合、電話ではあくまでも概算しか教えてもらえません。
正式な料金については、現地を見て状況ごとに判断されるわけですが、中にはそれを逆手に取って相場以上の金額を請求する業者が見られることも確かです。
見積もりの際は、必ず現地で立会を行った上で行われるはずなので、不安があれば料金について質問するとともに、「作業前に正確な料金を出してもらえるかどうか」について確認をするといいでしょう。

・アフターサービスはどうか
鍵交換は、あくまでも技術業です。
担当者の手先が器用かどうかによっても、最終的な見栄えの良し悪しが変わってきます。
せっかくプロに頼んだのに、鍵が回りにくいということもあるかもしれません。
もしくは、ネジが締まりきっていなかったということもあり得るでしょう。
その際に、作業後一定期間無料メンテナンスを行ってもらえると安心です。
期間としては、作業後1ヶ月間くらいの保証があれば安心といえます。

まとめ

鍵の交換・修理、各種メンテナンス方法について書いていきましたが、いかがでしょうか。

交換・修理については、自分でできる部分もありますが、慣れない人には大変な作業に感じることもあるかもしれません。
交換・修理に際して不安がある人であれば、業者に依頼したほうがいいでしょう。

本記事で書いたポイントを参考にして、快適な生活を送るヒントになれば幸いです。

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