【プロが解説】原付の鍵のトラブルに遭遇した時の対象方法を徹底解説!

原付(原動機付き自転車)は、普通自動車免許があれば乗ることができるため、気軽な交通手段として通勤・通学・お買い物・お仕事などに幅広く使われています。そんな便利な原付ですが、鍵に関するトラブルが多いのも特徴のひとつ。特に出先で鍵トラブルに遭遇してしまうと、帰れない、動けないで途方に暮れてしまいますよね。そこで、ここでは原付に起こりがちな鍵トラブルとその対処法についてご紹介してまいります。

原付の鍵を紛失してしまった!

原付の鍵に関して、よくあるトラブルのひとつが鍵の紛失です。特に出先で鍵をなくしてしまうと、どうやって帰ればいいか、困ってしまいますね。鍵を紛失してしまった時の対処法は次の通りです。

冷静に探してみる

まずは落ち着いて、もう一度ポケットやカバンの中に鍵が入っていないか、探してみましょう。次に原付を降りてからの行動を思い出し、どこかに置き忘れていないか、落としたとしたら、どのタイミングが疑わしいかなどを考えてみましょう。たとえば、学校や仕事場のデスクの上にスマートフォンや財布と一緒に置いたかもしれないですとか、自動販売機で飲み物を購入しようとポケットから小銭を出した時に落としてしまったかもしれないなど、疑わしい場所を探してみましょう。また、メットインから荷物を取り出した時に、鍵を閉じ込めていないかも思い出してみましょう。

スペアキーの有無を確認

心当たりを探しても見つからない時は、スペアキーが頼りです。もし自宅にスペアキーがあるならば、何らかの方法で自宅に帰るか、もしくはご家族などに頼んでスペアキーを持って来てもらいましょう。

スペアキーの作成

心当たりを探しても見つからず、スペアキーをお持ちでない場合は、鍵を作成することになります。鍵の作成にはバイクショップに依頼するか、鍵修理の専門業者に依頼するかの2通りの方法があります。前者の場合、鍵の作成までに数日間かかることがあります。一方、後者の場合、原付の置いてある場所まで出張してくれて、その場で鍵を作成してくれますが、そのぶん費用がかかります。時間と費用、どちらを優先するか、双方に連絡を取って相談してみてもいいかもしれません。また、イモビライザーが搭載されているなど、特殊な鍵の場合は、時間も費用も余計にかかることも覚えておきましょう。

鍵の紛失対策

鍵の紛失を防止するために、日頃から対策しておくと安心です。たとえば、スペアキーを財布やカバンなどに入れて持ち歩いたり、最近ではスマホアプリと連動した紛失防止キーホルダーなども販売されているので、そうしたグッズを使うのもいいかもしれません。
もしスペアキーをお持ちでないなら、この機会に作成しておきましょう。緊急時と異なり、インターネット等で検索すれば、安価でスペアキーを作成してくれる業者さんを見つけられると思います。

メットインに鍵を閉じ込めてしまった!

原付の鍵トラブルで最も多いのが、シートの下の収納スペースであるメットインに鍵を閉じ込めてしまうものです。荷物の置場がない原付にとって、メットインはカバンやヘルメットを収納できる便利なスペースですが、荷物を出し入れする際にうっかり鍵を落とし、そのままシートを閉めてしまいやすいスペースでもあります。鍵をメットインに閉じ込めてしてしまった時の対処法は次の通りです。

スペアキーの有無を確認

もし自宅にスペアキーがあるならば、鍵を紛失した場合と同様に、何らかの方法で自宅に帰るか、もしくはご家族などに頼んでスペアキーを持って来てもらいましょう。

ロードサービスまたは鍵の専門業者に依頼

スペアキーをお持ちでなかったり、何らかの理由で自宅に戻れない場合は、専門家に頼むことになります。まず考えられるのがロードサービスです。保険やクレジットカードの付帯サービスに付いていることがありますので、日頃から確認しておくといいでしょう。また、鍵の専門業者であれば、現場まで出張してくれて、その場で解決してくれるはずです。いずれも連絡した際、事前に料金を確認しておくことをおすすめします。

無理やり開けようとするのはNG

焦るあまり、無理やりメットインを開けようとするのは絶対に止めてください。メットイン自体が壊れてしまったり、鍵部分が破損するなど、大きなトラブルに発展して、専門業者でも難しい作業になり、より高額な修理費用がかかってしまうことがあります。

鍵が回らない!

原付の鍵を鍵穴に挿しても回らなかったり、抜けなくなったりするケースがあります。これは、鍵もしくはシリンダーの摩耗している、鍵穴に異物が入っている、シリンダー内が錆びている、ハンドルロックの潤滑不良などが考えられます。突然、原付の鍵が回らなくなったら、次のことを試してみましょう。

ハンドルロックを動かしてみる

原付の鍵が回らない症状のいちばんの原因は、ハンドルロックへの負荷によるものです。ハンドルを左右に動かしながら、鍵が回る位置を探してみてください。ポイントが合えば、力を入れなくても、スムーズに回るはずです。

鍵穴の内部を掃除する

ハンドルロックが原因でない場合、鍵穴の内部に砂粒やホコリなどの異物が入り込んでいる可能性があります。その場合、パソコンのキーボードのホコリを吹き飛ばす時などに使用するエアダスターを鍵穴に吹き付けてみてください。

鍵本体を掃除する

それでもダメな場合は、鍵本体に汚れが付着して、それが邪魔をしているかもかもしれません。鍵は精密にできているので、わずかな異物が付着していても、スムーズに回らないことがあります。ボロ布やティッシュペーパーで鍵をきれいに拭いてから、試してみてください。

鍵専用の潤滑剤を塗布

鍵を何度も抜き挿ししていると、内部の潤滑剤が不足する場合があります。そんな時は、ホームセンター等で売っている鍵専用の潤滑剤を鍵穴に向かってスプレーするようにしてください。ここで注意していただきたいのが、潤滑剤は「鍵専用」のものを使用すること。ご家庭に常備しているような一般的な潤滑剤を使用してしまうと、シリンダーの内部で溶剤に含まれる油分にホコリなどが付着して、より症状を悪化させてしまうことがあります。
応急処置としては、鍵の側面を鉛筆で黒く塗りつぶし、その鍵で何度か抜き挿ししてみましょう。鉛筆に含まれる鉛成分が潤滑剤の役割を担い、スムーズに鍵が回ることがあります。

スペアキーを使う

見た目にはわからないかもしれませんが、長年使用しているうちに、鍵が歪んだり、すり減ったりしているかもしれません。その場合、スペアキーを使用することで、スムーズに回すことができる場合があります。

専門家に相談する

これらをすべて行っても、依然として鍵が回らない場合は、鍵もしくはシリンダーの故障が疑われます。そのような場合はバイクショップまたは鍵の専門業者に相談して、修理もしくは交換してもらうようにしましょう。
鍵が回らないからといって、力任せに鍵を回そうとするのは絶対にNGです。シリンダー内部の故障がよりひどくなったり、鍵が変形してしまうことがあり、症状を悪化させてしまいますので、注意しましょう。

鍵が挿さらない!

そもそも鍵穴に鍵がきちんと挿さらないというトラブルもあります。その場合の対処法は次の通りです。

スペアキーを使う

鍵がきちんと挿さらない原因の多くは、鍵の歪みや変形です。鍵はデリケートですので、わずかな歪みでも受け付けなくなる場合があります。そこで変形していないスペアキーを使ってみましょう。鍵の変形が原因であれば、スムーズに鍵穴に挿すことができるはずです。

鍵穴の内部を掃除する

鍵穴の内部に砂粒やホコリなどの異物が入り込んでいるために、鍵がきちんと挿さらない場合は、上記でもご紹介したエアダスターを鍵穴に吹き付けてみてください。

シリンダーの交換

経年劣化等でシリンダー側が摩耗・変形している場合は、シリンダーの交換が必要になります。その場合はご自身で対応するのは難しいので、バイクショップまたは鍵の専門業者に相談するようにしましょう。

鍵が鍵穴に挿さったまま折れてしまった!

原付の鍵を鍵穴に挿して少し力を入れて回したら、折れてしまうということがあります。もしスペアキーを持っていたとしても、折れた鍵の先端が鍵穴に残っていると、原付を動かすことができません。そんな時の対処方法は以下の通りです。

専門家に相談する

鍵が折れて破片が鍵穴に残っている場合、バイクショップや鍵の専門業者に破片の除去を依頼するのが最も安心です。しかし、破片さえ取れれば、スペアキーで運転できるなどという場合は、以下の方法で試してみてください。

折れた破片を取り除く方法

折れた破片を取り除く際は、できるだけ鍵穴(シリンダー)に負荷をかけないように作業することが大切です。場合によっては、破片を鍵穴の奥に押し込んでしまい、状況を悪化させてしまうことがあるので、慎重な作業が必要です。
いちばん鍵穴に負荷をかける心配が少ない方法が、強力な吸引力の掃除機で破片を吸い込むという方法です。その場合、掃除機のノズルが折れた破片に当たらないようにすることが大切です。
その他の方法としては、ピンセットで慎重に破片を抜き取る、あるいはマイナスドライバー2本で破片を挟んで引き抜くといった方法があります。

鍵穴のシャッターが開かない!

原付の場合、盗難防止やいたずら防止のために、鍵穴に文字通りシャッターを被せたようなシャッターキーが付いていることがあります。鍵穴のシャッターは一般的に六角形のマグネット式の鍵で開けるのですが、メインキーの一部がシャッターキーになっているものと、メインキーとは別々の鍵になっていてキーホルダーで一緒にまとめられているケースなどがあります。実は、意外にこのシャッターが開かないという鍵トラブルが多く見られます。
というのも、中古で原付を購入したためにもともとシャッターキーが付いていなかった、普段はシャッターを使用しないので鍵を携帯していないというケースも多いのです。

シャッターが閉まっているのにシャッターキーが手元に無い場合

シャッターが閉まっているのに、紛失など何らかの理由により手元にシャッターキーがないために開けられない場合、まずはスペアキーの有無を思い出してみましょう。もし自宅にスペアキーがあるのであれば、鍵を紛失した場合と同様に、何らかの方法で自宅に帰るか、もしくはご家族などに頼んでスペアキーを持って来てもらうことを考えましょう。それが難しい場合は、ロードサービスや鍵の専門業者に相談してみましょう。
もし自宅に置いている原付のシャッターキーがないなど時間的に猶予がある場合は、ご自身でスペアキーを作成するという方法もあります。シャッターキーは構造が単純なため、ご自身でスペアキーを作成できるキットが売られていますので、挑戦してみてはいかがでしょうか。スペアキーをお持ちでない方もこの方法で作成しておくと、安価で作成可能です。

シャッターキーが故障している場合

シャッターキーはあるものの、鍵がうまくはまらなかったり、マグネットの磁力が弱まって開かないケースもあります。スペアキーでも開けられそうにない場合は、バイクショップや鍵の専門業者に依頼して開けてもらうようにしましょう。

シャッターを破壊

これはまったくおすすめできない方法ですが、シャッターさえ開けられれば、原付を動かすことができるなどという場合は、最終手段としてシャッターを破壊するという方法があります。シャッターは薄い金属でできていますので、電動ドリルなどを使えば、鍵穴部分に穴を空けることができます。とはいえ、手元が狂って、鍵穴まで削ってしまったり、シャッターの破片が鍵穴に入ってしまうと、より大きなトラブルにつながってしまいます。もし行う時はリスクの多い方法であることを認識した上で、慎重に作業しましょう。

最後に

原付の鍵にまつわるトラブルとその対処方法についてご紹介してきました。原付に限らず、鍵は消耗品ですので、長年使用していると劣化は避けられませんし、紛失についても確実に防止できる方法はなさそうです。そこで、万一の時の備えとして、スペアキーを用意しておくこと、そして、日頃から鍵のお手入れをしておくことをおすすめします。
お手入れ方法としては、定期的にエアダスターで鍵穴の内部のごみを取り除き、鍵専用の潤滑剤をスプレーしておく。鍵はいつも布等で拭いてきれいにしておくことなどが挙げられます。
こうしたお手入れを行っていても、予期せぬトラブルは起こるものです。その時の備えとして、原付の鍵回りの修理に対応してくれるバイクショップや、現場に出張してくれる近隣の鍵の専門業者を調べて、連絡先をスマートフォンなどに登録しておくといいかもしれませんね。