スマートキー

スマートエントリーシステムと呼ばれる機能で、車のエンジン始動やカギ開けを機械的なカギ(金属のカギ)を使用することなく携帯機で行うシステムのことを指します。

2000年代中頃から高級車に初採用され、現在では高級車以外でも標準装備またはオプションという形が多いです。このスマートエントリーシステムという名称は本来はトヨタ自動車の商品名になりますが、各メーカーとも名称は異なります。ただし、一般的に同機能が話題に上がる際、総称として「スマートエントリー・インテリジェントキー」という言葉が使われることが多いです。各メーカーでの名称は後述いたします。

スマートキーの特徴

大きな特徴としては前述したように一般的な機械式のカギではなく、小さな携帯機をカギとして使用することです。またスマートキーと一口に言ってもエンジンをかける際の捜査が2種類あります。

1つが機械式のカギと同じように運転席についているスロットに携帯機を差込、摘みを回してエンジンをかける方式。これはスマートキーが開発された初期の車種に多く見られます。2つ目がスロットに差し込むのではなく、ブレーキ(マニュアル車の場合はクラッチも同時に)を踏みながらスタートボタンを押すタイプです。このときは携帯機をポケットや手の中に入れたままでOKです。

リモコンキーとの違い

カギを差さずにドアの開閉を行う機能で、同様の機能を持つものでリモコンキーが存在します。リモコンキーとの違いはリモコンキー単独ではエンジンを掛けることができず、大抵リモコン部分に加えて機械式のカギがついていることです。よく車のカギを紛失されたお客様がスマートキーと勘違いされるのが、このリモコンキーです。

たしかに鍵穴にカギを差すことなくドアを開け閉めできると言う点では混同されやすいと思います。ご存知の方があまりいないと思いますが、同じドアの開閉でもリモコンキーとスマートキーで大きな違いが存在しています。それはスマートキーはドアノブに触れるだけでドアのカギを開けることが出来き、車から離れると自動的にドアが閉まると言うことです。これはスマートキーのコントローラーが常に車と電波を送受信しており、車に近づいた時点で車側でドアを開ける準備を整えるからです。離れたときにドアが自動で閉まるのも同様の理由からです。

スマートキーとイモビライザーの切っても切れない関係

スマートキータイプのカギをほとんどの鍵屋が出来ない理由の1つが、イモビライザーが搭載されているために技術的・設備的に不可能と言うことがあがります。

別項で説明しておりますが、国内でも2000年に入ってから多くの車種でイモビライザーが標準装備となってまいりました。その流れでスマートキー機能がついている車はほぼ高級車であることから、高い防犯性を持つイモビライザーも合わせて入っていると考えて間違いありません。

各社のスマートキーシステムの名称

トヨタ: スマートエントリー&スタートシステム
日産:インテリジェントキーシステム
ホンダ:ホンダスマートキーシステム
スズキ:キーレススタートシステム
スバル:キーレスアクセスシステム
三菱:キーレスオペレーションシステム
ダイハツ:キーフリーシステム
マツダ:アドバンストキーレスエントリー&スタートシステム
いすゞ:パッシブエントリー&スタートシステム