オートダイヤラーの仕組み!開かない業務用金庫も開ける方法を紹介
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性質上、鍵屋でも開錠の難しいダイヤル式業務用金庫。「ダイヤル番号を忘れてしまった!」「番号は合っているのに何故か開かない!」といったときに、役に立つのがオートダイヤラーです。今回の特集記事では、金庫の無傷開錠の最終兵器「オートダイヤラー」についてのご紹介をいたします。開かない金庫でお悩みの方は必見です。
はじめに、オートダイヤラーとは
まずはオートダイヤラーについての説明をいたします。オートダイヤラーを簡単に説明すると、自動ダイヤル回し機といったところでしょうか。金庫のダイヤル部分に専用の機械を取り付け、自動的にダイヤルを回すことで金庫の開錠するのがオートダイヤラーです。
ダイヤル金庫の仕組み
オートダイヤラーの仕組みの説明の前に、まずはダイヤル式金庫の仕組みをご説明します。金庫のダイヤル部分の構造は、左の図のようになっています。右に3回左に2回というようにダイヤルを回すことで、中のディスクに刻まれた切り欠きの向きを調整します。ダイヤルを回し切り欠きを全て同じ方向に合わせることで、扉の開く仕組みになっています。
ダイヤル内のディスクの枚数や切り欠きの幅によって、業務用と家庭用の違いや、開錠の難易度が違ってきます。
オートダイヤラーの仕組み
次に肝心のオートダイヤラーの仕組みについてのご説明をいたします。左の図のように、オートダイヤラーは金庫のダイヤル部分に専用のカバーを取り付け、コンピューターにより自動的にダイヤルを回す装置です。金庫の開錠難易度によって、ダイヤルを回す早さなどを変えて細かく合わせていくので、どんな複雑な金庫も開錠してしまいます。
専用のカバー
金庫のダイヤル部分に取り付けます。この部分がコンピューターの制御により自動的に回ることで、金庫を開錠します。
3本の足
磁石の付いた足を金庫に水平になるよう装着し、ダイヤルを回すカバー部分の固定とコンピューターへの接続をします。
コンピューター
ダイヤルの回転速度、刻みの細かさを設定します。金庫に合わせて設定を変更することで、確実に金庫を開錠させることができます。
職人による探りとオートダイヤラーの違い
金庫に聴診器を当てて音を聞きダイヤルを回すという職人芸は有名です。テレビなどで見たことのある方もいるのではないかと思います。テレビの中だけではなく、実際にこの方法を使用する鍵屋はいます。クラピタルのスタッフの中にも、この方法を使って金庫を開けるスタッフが多数います。ですが、この方法は金庫のタイプやメーカー、業務用金庫では通用しない場合があります。その場合はドリルでダイヤルを削るなどの破壊開錠になってしまうことがほとんどです。
オートダイヤラーはコンピューターで完全に制御されているので、取り付けさえしてしまえば時間はかかりますが無傷で開けることができます。職人の感や腕にだけ頼ることはなく、コンピューターによって開錠するオートダイヤラーは、より確実な開錠方法になっています。
オートダイヤラーの開錠風景
次にオートダイヤラーを使った作業の流れをご説明します。ここからは、実際に弊社にお問い合わせをいただき、お伺いしてその場で無傷で開錠させていただいた事例をもとにご紹介していきます。
オートダイヤラーの取り付け
組み立て
まずはオートダイヤラーを組み立てます。今回使用したオートダイヤラーは、上の図のように箱に収納されているタイプです。まずは金庫に取り付けるため、足の組み立てやコンピューターの接続を行います。
取り付け
ある程度の組み立てが終わったら、金庫に取り付ける作業を行います。磁石のついた3本の足を、金庫と水平になるよう金庫へ取り付けます。 このとき、3本の足が金庫と水平になっていなかったりずれていたりすると、ダイヤル部分のカバーずれてしまい、失敗の原因となってしまいます。 オートダイヤラーは取り付けるだけなので一見簡単そうに見えますが、実はコツと技術と経験が必要な精密な作業なのです。
取り付けの難しい金庫のタイプ
ダイヤル部分が扉のぎりぎりの位置についていたり、くぼみがあるのタイプの金庫は、単純に取付けができません。足場を作る、アタッチメントを取付けるなどの作業が必要です。
クラピタルではオートダイヤラーの取り付けが難しい金庫でも、アタッチメントを取り付けるなどして対応させることが可能です。
コンピューターの作動
オートダイヤラーの金庫への取り付けができたら、コンピューターを作動させます。金庫のタイプや開錠が難しいとされる製品によって、ダイヤルを回す速さや刻みを細かく設定します。コンピューター設定が終わったら、開錠が終わるまで自動的にダイヤルは回し続けます。オートダイヤラーが金庫を開錠するまでは、ダイヤル難易度によって最短数十分~数日の時間を要します。
オートダイヤラーの作動中は機械に触れることができないため、一旦技術スタッフは現場を離れて、開錠成功後に再度ご訪問いたします。
開錠
オートダイヤラーが金庫を開けたら、自動的に作業が停止します。
動作完了時は、電子音が鳴ってオートダイヤラーが停止しますので、その後スタッフがお伺いし、最終的な開錠作業を行います。金庫が開いたことを確かめ、機材をすべて片付けて作業完了です。
オートダイヤラー使用の失敗例
オートダイヤラーのずれ
オートダイヤラーはエラーにより停止する場合もあります。取付時にダイヤルカバーが水平に取り付けられていなかったり、3本の足の中心部とダイヤルにずれが生じているような場合です。 このような場合、金庫かオートダイヤラーのどちらかに負荷がかかるため、それを検知して自動停止します。取付けは精密な作業なのです。
オートダイヤラーの扱いに慣れたスタッフでも、まれにエラーを起こしてしまうことがあります。その際、クラピタルでは改めてオートダイヤラーの取り付けを行い、開錠にあたらせていただきます。
オートダイヤラーを使うメリット
最後にオートダイヤラーを使うメリットをご紹介します。オートダイヤラーの他にも金庫には、職人による探りや破壊による開錠など方法はいくつかあります。ですが、クラピタルではオートダイヤラーの使用を積極的に行っています。そこには三つの大きな理由があります。
金庫を傷つけない
オートダイヤラーは金庫のダイヤル部分にカバーを取り付けるだけなので、金庫を傷つける心配はありません。
買い替え不用
オートダイヤラーは金庫を壊す心配がないので、使えなくなった金庫の代わりを購入する必要もありません。
処分不用
オートダイヤラーを使えば、金庫が壊れてしまうことがないので、それに伴う処分の必要もなくなります。
費用を抑えられる
オートダイヤラーは金庫を傷つけずに開錠するで、処分や買い替え費用の必要がなくなります。傷つけない、壊さないので元の性能のまま使い続けることが可能になります。
また、開錠できた際の番号はコンピュータに記録されているため、正しい番号をお客様にお伝えすることも可能です。またダイヤル番号が分からなくなってしまうような事態を避けることもできます。
業務用金庫の鍵開けは、クラピタルへお任せください。オートダイヤラーを持った業務用金庫専門のスタッフがお伺いします。
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