【初心者必見】DIY!自分で簡単に鍵・ドアノブを交換してみよう!
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この記事では、ご自身で室内ドア(部屋のドア)に新しく鍵(室内錠)を付けたいときの鍵の取り付け方法をご紹介していきます。
室内錠の仕組みを簡単にご説明した後、鍵の付いていない部屋に室内錠を付けるメリットや鍵の取り付け方、種類などをご紹介していきます。
「自分の部屋に鍵を付けたい!」という方の多くは、この記事で悩みが解消されることと思います。
まずは、部屋の鍵がどのように施錠・開錠できるようになっているのか。その仕組みを解説していきます。
専門用語を用いずに分かりやすい言葉でお伝えしていきましょう。また、鍵の各部名称なども併せてご紹介します。
室内錠に多いチューブラ錠の仕組み
家の玄関同様、室内にも鍵を付ける方が増えてきています。室内錠でもっとも多く使われている錠前の種類が「チューブラ錠」です。
チューブラ錠の「チューブラ」というのは、「管の」という意味を持っており、英語の「tube」の形容詞にあたります。ドアの外側と内側に握り玉タイプもしくはレバーハンドルのドアノブが付いています。ドアノブは丸座と呼ばれる台座と一緒にドアに取り付けられているのが一般的です。
室内錠の場合、室内側にサムターンと呼ばれるツマミが付いており、内鍵が掛けれるようになっているものが多いです。
ドアの側面(ドア厚)に「ラッチ」「ラッチボルト」と呼ばれる鍵の開閉動作を行う部品が埋め込まれています。
これらの部品は普段ドアの内部に隠れており、外側からは「フロント」と呼ばれる板の中央からラッチボルトが突出しているように見えます。
室内側から開錠すると、ラッチボルトが引っ込みドアの開け閉めが可能になります。反対に、施錠を行うとラッチボルトが突出し、ドアが開かなくなります。
室内から施錠できる錠前は「内締錠」とも呼ばれています。緊急時に外側から開けられるように、ドアノブにコインで開錠できる非常解錠装置が付けられているものもあります。
室外から施錠できるものの場合、室外にある鍵穴に鍵を入れて開錠するとラッチボルトが引っ込み、ドアの開け閉めが可能になります。
反対に、施錠するとラッチボルトが突出し、ドアが開かなくなります。
室内錠を取り付ける三つの方法と注意点
室内錠を新しく取り付ける方法は大きく分けて二つあります。
一つは、すでに付いているドアノブを鍵付きのドアノブに交換するというもの。室内ドアに適合する錠前さえあれば、ドアノブを交換するだけで鍵の付いた部屋が完成します。ドアノブの中央に鍵穴の付いたものを「玉座」と呼びます。
二つめは、新たに別の補助錠を取り付ける方法です。補助錠はすでに鍵が付いている部屋を「1ドア2ロック」にするのに向いています。比較的価格も安く、取り付けも簡単なものが多いです。外側に取り付けるタイプのもの、内側に取り付けるタイプのものの二種類があります。
三つめは、既存のドアノブはそのままの状態で、鍵だけを新たに付ける方法です。この方法は必ずドアの加工が必要になるため、自分で行うのは難しいといえるでしょう。
一つめ、二つめの取り付け方法においても、ドアに穴を開けるなど工事が必要な鍵の場合は素人が取り付けるのは難しくなります。
万が一失敗すると、ドアごと交換しなければならなくなり無駄な費用がかかります。工事が必要な鍵の場合は、専門業者に依頼した方が良いです。
また、ご自宅が賃貸物件の場合、鍵付きのドアノブに変更するときやドアに加工を行うときには大家さんの許可が要ります。許可を取らずにドアノブを交換したりドアに穴を開けたりすると、後にトラブルになる可能性があります。必ず事前に許可を得ましょう。
鍵を新しく取り付ける目的とメリット
そもそも、部屋に鍵を取り付けることにどのような目的やメリットがあるのでしょうか?
室内錠を取り付けたいと考える理由は人それぞれですが、ここでは一般的にどのような目的で鍵を取り付ける方が多いのか、また、鍵を付けることで得られるメリットは何かについて、それぞれの用途に合った取り付け方法も併せてご説明していきます。
プライバシーを守る
玄関やリビング、キッチンなどの他に個人の部屋がある家では、プライベートな空間を作る目的で鍵を取り付けるケースが多くあります。個室に鍵がないことで他の家族が勝手に出入りできるため、、トラブルに発展する可能性もあります。
そのため、プライバシーを守るという目的では一人暮らしの方よりも家族で同居されている方の方が室内錠を必要としている傾向にあります。
成長に伴い子供部屋に鍵を付けることで、趣味や勉強に集中しやすくなるといったメリットもみられます。また、夫婦の寝室や仕事部屋、書斎などでも鍵を付けることでプライベートな時間を作ることができるというメリットが生まれます。
また、最近ではルームシェアやシェアハウスをする方が増えているため、他人同士が同じ家に住むケースでも室内錠は大きなメリットを持ちます。
財産を守る(防犯)
金銭や通帳、クレジットカード、有価証券、貴金属類などの貴重品、またはそれらが保管されている金庫などが置かれている部屋に鍵を付けることで侵入犯から財産を守ることができます。
例えば、万が一玄関錠のかけ忘れなどで家に侵入された場合でも、盗み出されるリスクが軽減するでしょう。
来客がある場合やなども同様です。室内錠があれば、勝手に部屋に入られる心配もありませんし、万が一紛失物があった時でもトラブルに発展しにくくなります。
夜間においては、室内錠は家族の命を守ってくれます。就寝中に窃盗犯が侵入しても、鉢合わせになるリスクは少なくなるでしょう。
子どもやペットの出入りを防止
ご家庭に小さな子どもやペットがいる場合、室内錠をかけることで部屋間の出入りを制限することができます。
例えば、刃物や火元、薬剤などは子どもやペットにとって危険となり、思わぬ事故や怪我の原因となります。最悪の場合、死亡事故に繋がる恐れもあるでしょう。目を離したすきに、勝手に住居外に出てしまうトラブルをも想定できます。
室内錠は大切な子どもやペットを守る目的でも使われています。
また、家族の留守中にペットや子どもが徘徊し、家具や電化製品などが壊されてしまうというケースもみられます。ペットや子どものいる部屋に鍵をかけておくことで、そのような事態を防ぎます。
鍵の中には室内側のサムターンの脱着が可能なものもあり、よりいっそう徘徊防止に役立ちます。
認知症の方の徘徊防止
家族の中に認知症の方がいるという場合も、室内錠を取り付けることで徘徊防止になります。住居内を自由に歩き回れる状態ですと、いつ事故や怪我が発生するか分かりません。最悪の場合、徘徊により行方不明になってしまうケースもあります。
室内錠や脱着式サムターンを取り付けることで、認知症の方自身の安全を守ることはもちろん、介護する方の負担が軽減されます。
特に、夜間においては常に監視していなければならないという精神的ストレスから解消されるため、室内錠のメリットは大きなものとなるでしょう。
鍵の新規取り付け方法(ドアノブの交換)
さて、室内錠を取り付ける目的やメリットをご説明しました。
部屋に鍵がかかっていないことでデメリットが生じる可能性はありますが、鍵がかかっていることでデメリットが生じるというケースはほとんどありません。
これまで、室内錠を付けずに生活していた方も、是非鍵の新規取り付けを検討してみてください。
ここからは、いよいよ自分で室内錠を新しく取り付ける方法をご紹介していきます。
まずは、一つめの「ドアノブを鍵付きのドアノブに替える」というものから順を追ってご説明していきます。
鍵のサイズを計る
鍵を選定する前に、既存の鍵のサイズを測ります。必要なサイズはドアの厚み(ドア厚)、ドアノブの中心からドアの端まで(バックセット)、台座のビスとビスの距離、フロントの長さ(フロントサイズ)、フロントを留めているネジとネジの中心の長さ(ビスピッチ)です。
鍵の選定
ドアノブの交換の場合、金具に刻印されているメーカーや型番を元に選定していきます。自分で簡単に鍵を取り付けるには、サイズが同じ鍵付きのドアノブを選ぶ必要があります。
鍵の選定を間違えると、鍵の取り付けができなかったり、正常に開錠、施錠ができなくなったりするので注意しましょう。鍵の選定で迷った場合は、販売店などに相談すると良いです。
既存のドアノブを取り外す
マイナスドライバーを用意します。ドアの表に取り付けられている既存のドアノブを外します。ドアノブの台座に付いているネジを外せば外れるはずです。
次に、ドア厚部分のラッチ本体を取り外します。こちらも、フロントのネジを取り外すだけで簡単に引き抜くことができます。
新しいドアノブを取り付ける
鍵を取り外したときと逆の手順で新しい鍵の取り付けを行います。ドア厚部分にラッチ本体を差し込み、フロントをネジで固定します。
その後、新しいドアノブを台座ごと取り付ければ作業は完了です。製品ごとに付属している説明書などをよく読みながら作業を行いましょう。
補助錠の種類
ドアノブの交換が難しい、またはすでに室内錠が付いているという場合は、二つ目の方法である「補助錠の取り付け」を行いましょう。
補助錠と一言でいってもその種類はさまざまです。中には工事を必要とするものもあり、ご自身では取り付けが難しい場合もあります。
ここでは、簡易補助錠と呼ばれるご自身で簡単に取り外しができる鍵をいくつかご紹介していきます。工事やドアの加工などを必要としないため、賃貸物件でも使用できるものが多いです。
ただし、補助錠の中には穴を開けるタイプのものもあるため、その場合は大家さんの許可が要ります。
ドアロック
鍵のない部屋のドアに挟み込むだけで取り付けられる補助錠です。価格は1000~5000円と安価なため、高い防犯性を必要としない場合であれば十分な機能を果たします。ピッキングし辛いディンプルキータイプの製品もあります。
ドアロックは内開き用、外開き用などがあり、ドア本体に取り付けるもの、フロント部分に取り付けるものなどドアの種類によってもいくつか種類があります。そのため、ドアに適合した製品を選ぶ必要があります。
電子錠
電子錠といっても、乾電池で動作するものが多く、電気工事を必要としないタイプのものもあります。簡易補助錠であれば、後付けで穴開けを必要としないものも少なくありません。
ドアに両面テープで張り付ける、もしくはネジで固定するだけで鍵の取り付けが完了します。リモコンや暗証番号などを入力することで開錠できます。
鍵を持ち歩く必要がなく、紛失や盗難などの心配がないのがメリットです。こういった鍵を「キーレスキー」と呼びます。
また、最近ではSuicaやICカード、スマホなどで開錠できるタイプのものもあります。ただし、こちらもドアと製品が適合している必要があります。
機械式キー
キーレスキーの一種ですが、こちらは暗証番号を入力することで鍵の内部構造を作動させる機械式キーです。
すでにドアに室内錠(シリンダー)が付いている場合、シリンダー部分を交換するのみで取り付けが可能です。製品によって適応する鍵が異なるため、事前に確認しておきましょう。
ドアにシリンダー穴が空いておらず新規で取り付ける場合は、ドアの加工工事が必要です。
工事が必要な鍵の取り付けは専門業者に依頼しましょう
室内錠の仕組み、鍵の付いていない部屋に室内錠を付けるメリットや鍵の取り付け方、補助錠の種類をご説明いたしました。
鍵の取り付けは素人が行うのは難しく、実際に行うと思わぬ失敗をしてしまうこともあります。例えば、「鍵の選定を間違えた」「ドアや壁に傷が付いてしまった」「ドアの開閉ができなくなってしまった」などです。
新しく鍵を取り付けた後、何か不具合が問題が生じた場合は専門業者に相談するようにしましょう。そのままにしておくと、部屋の出入りに不便を感じるだけでなく、本来得られるはずの室内錠の目的を果たしていないことになります。
また、ドアの加工が必要な場合は失敗するケースが非常に多いため、無理に自分で行わないでください。
電子錠のうち、電気配線の工事が必要な種類のものは取り付けに資格を必要とします。
電気工事士の資格のない人が取り付けを行うと危険が生じるばかりか、罪に問われる可能性もあります。
まとめ
さて、以上が自分でできる新しく鍵を取り付ける方法のご説明となります。
鍵は空き巣や侵入犯対策の目的で取り付けられることが多いですが、室内錠はさまざまな用途で用いられています。
より防犯性の高さを求めるのであれば、やはり工事が必要となり、専門的な知識や高い技術がなければ作業は難しいでしょう。
鍵の専門家であれば、鍵の選定から取り付けまで素早く対応が可能です。
自分で鍵の取り付けが上手くできない、防犯性の高い室内錠を取り付けたいという場合は、専門家に任せれば安心、安全な結果を導いてくれます。
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