【初心者でもできる】南京錠&チェーンロックの鍵を紛失した時の解錠方法プロが解説中

数ある鍵の種類の中でも、手軽な鍵としてさまざまなシーンで活用されているのが、南京錠とチェーンロックです。その大きなメリットは、コンパクトで持ち運びができるため、あらゆる場所で使用できること。自宅はもちろん、旅行先などに持っていって、ちょっとした防犯対策に使うことができます。また、ホームセンターや通販などで、簡単に購入できるのも魅力です。チェーンロックは自転車の盗難防止に活用されることが多いので、サイクルショップやスポーツショップでも購入できます。これらの鍵は種類やサイズのバリエーションが豊富で、特に南京錠は100円ショップで購入できるような安価かつ簡易なものから、防犯性や操作性に優れたプロ仕様のものまで、用途に応じて最適なものを選ぶことができます。
防犯アイテムとして大活躍の南京錠及びチェーンロックですが、鍵である以上、鍵を紛失してしまったり、暗証番号を失念してしまったりなどのトラブルも無きにしもあらずです。そこで、ここでは南京錠及びチェーンロックのよくあるトラブルと、その対処法についてご紹介していきます。

南京錠の特徴と種類

南京錠はパドロックとも呼ばれ、小さな巾着のような形をした錠前です。電子機器やPCなどでロック・アンロックを表すアイコンとしても南京錠のデザインがよく使われているので、お馴染みではないでしょうか。南京錠には「シャックル」や「ツル」と呼ばれるU字型のかんぬきが付いており、それを受け穴に押し込むことで施錠します。使いみちは幅広く、倉庫や物置、郵便受け、手提げ金庫、スーツケースなどによく活用されています。
南京錠の歴史はとても古く、紀元前の古代ローマや古代中国でも使用されていたといわれています。ちなみに日本に輸入された同時は「巾着錠」「西洋錠」と呼ばれていました。「南京錠」という名称は、日本に輸入された当時、舶来の珍しいものには「南京〜」と名付けることが多かったことによるもの。アメリカから輸入されたピーナッツを南京豆と呼んだのも同じ理由です。

南京錠は、鍵の施解錠方法によっていくつかの種類があります。最もポピュラーなものは、金属製の鍵を使用して施解錠する「シリンダー式」と、3〜4ケタの暗証数字を合わせる「ダイヤル式」です。
近年は、磁石の反発を利用して施解錠する「マグネット式」、指紋認証によって施解錠する「生体認証式」、PCやスマホのアプリを使って施解錠する「アプリ式」なども登場しています。
南京錠はサイズのバリエーションが豊富なことも特徴のひとつ。おおむね手のひらに乗るサイズで、横幅15mmくらいから70mmくらいまでが一般的です。シャックルの長さもさまざまで、使用シーンに応じて使い分けることができます。
南京錠といえば、色はシルバーかゴールド、形状は四角というイメージですが、最近はカラーやデザインに凝ったものも登場しており、ピンクのハート型、黄色の星型など、女性のおしゃれアイテムとしても使用されています。

チェーンロックの特徴と種類

チェーンロックは、文字通り、金属製の鎖(チェーン)を使った鍵です。チェーンの両端を留め外しすることで、鍵の役割を担います。自転車やオートバイの防犯用としてお馴染みで、車輪にかませたり、鉄柵やポールにくくりつけるなどして、車体を移動できないようにする役割を担います。
自転車やオートバイ以外の活用法として、あまり治安の良くない国へ出張や旅行へ行く際に持っていき、たとえば、長時間の列車移動中に網棚と自分の荷物をくくりつけたり、ホテルの部屋に荷物を置いたまま外出する際に室内の調度品と荷物をくくりつけたりすることで盗難を防ぐという使い方をしている人もおられます。
チェーンロックの施解錠方法は大きく分けると、3〜4ケタの数字を合わせる「ダイヤル式」と、小さな金属製の鍵で施解錠する「シリンダー式」の2種類があります。ダイヤル式のバリエーションとしてプッシュボタンで暗証番号を押していくもの、シリンダー式には玄関鍵などに使用される防犯性の高いディンプルキーを使用するものなどもあります。
チェーンロックは鎖の太さと長さのバリエーションが豊富です。チェーンが太くなればなるほど、防犯性や耐久性は高まりますが、その一方で重量がかさみ、持ち運び等の機動性が低くなるという面があります。

鍵を紛失した時の対処法(シリンダー式)

南京錠やチェーンロックのシリンダー式の鍵は小さいため、ついつい紛失してしまいがちです。まずは落ち着いて、身の回りをもう一度探してみましょう。ポケットの中、かばんの中、立ち寄った場所などを見直してみましょう。それでも見つからない場合は、スペアキーがあったかどうかを思い出してください。南京錠もチェーンロックもシリンダー式を購入すると、大抵の場合、鍵が2〜3本付いてくるはず。自宅等でのスペアキーの保管場所が思い出せれば、解決も同然です。
しかし、残念ながら、身の回りを探しても見つからない、スペアキーも持っていないという場合は、以下のような方法で対処することになります。

ピッキングで開ける

南京錠やチェーンロックは鍵の機構がシンプルなので、針金などを使って開けられる場合があります。とはいえ、針金を持ち歩いている人は少ないと思いますので、安全ピンやヘアピンなど手元にあるものを使うのが一般的です。もし持っていなくても、安全ピンやヘアピンならコンビニや100円ショップで簡単に購入できます。
具体的な開け方に関しては、ここでは控えますが、インターネット上で動画などがアップされていますので、検索してみてください。ただし、ピッキングで鍵を開けるにはコツが必要ですので、無理に行おうとすると、シリンダー内の機構を傷つけてしまい、状況を悪化させてしまったり、二度と使えなくなってしまうことがあるのでご注意ください。

破壊して開ける

急いでいるのでとにかく早く鍵を開けたい、この鍵は使えなくなっても構わないという場合は、鍵を壊して開けるという方法があります。南京錠であれば、細くなっているシャックル部分をハンマーで叩きます。解錠した時に開く側のシャックルの先を軽く叩くと、場合によっては南京錠を壊さずに、解錠できることもあります。
チェーンロックの場合は、チェーンを切断することになりますが、一般の工具では歯が立たないケースがほとんどです。お近くの自転車屋さんに持って行くか、鍵の専門業者に相談しましょう。

鍵の専門業者に相談する

最も確実な方法は鍵の専門業者に相談することです。南京錠もチェーンロックも価格と防犯性は比例しており、それなりの価格のものになると堅牢なつくりになっており、ピッキングも破壊もご自身で行うのは難しくなります。しかし、専門業者であれば、鍵の種類や状態などに応じて、スペアキーの作成、ピッキング、破壊など、臨機応変に最適な方法を提示してくれるでしょう。費用はかかりますが、相談してみてはいかがでしょうか。

暗証番号を忘れた時の対処法(ダイヤル式)

3〜4ケタの番号を揃えて開けるダイヤル式の鍵でよくあるトラブルは、暗証番号を忘れてしまって開けられないというものです。長年使用していなかったことで忘れてしまうケースもありますが、普段使用しているにも関わらず、一時的にど忘れしてしまうこともあります。そんな時のために、日頃からよく使用する鍵の暗証番号は、スマホや手帳などにメモしておくことをおすすめします。
ここでは暗証番号を忘れた場合の対処法をお伝えします。

数字を全通り合わせてみる

原始的な方法ですが、数字をひとつずつ合わせていく方法です。0〜9までの数字が使われているとして、3ケタなら1,000通り、4ケタなら10,000通りです。鍵を壊すことなく、確実に開けられる方法ではありますが、時間がかかってしまうことが難点です。

引っ張りながら数字を合わせる

南京錠ならシャックルを、チェーンロックならチェーンを引っ張りながら数字を合わせていく方法です。まず000もしくは111に合わせ、シャックルもしくはチェーンを引っ張りながら、下1ケタの数字をゆっくりひとつずつ進めていってください。すると、正解の数字の時だけ、ほんの少しですが余計に引っ張ることができることがあります。微妙な感覚なので、わかりづらいかと思いますが、それを繰り返して1ケタずつ数字を特定していくことで、正しい暗証番号にたどりつくことができます。慣れれば、全通り合わせるより、はるかに短時間で解錠することができます。

破壊して開ける

数字を合わせている時間がもったいない、一刻も早く解錠したいという場合は、破壊して解錠することになります。方法は上記「シリンダー式」の場合と同じです。南京錠であれば、シャックル部分をハンマーで叩き、チェーンロックであれば、自転車さんになどに頼んで切断してもらいましょう。

鍵の専門業者に相談する

上記の対処法を試してもダイヤル式の南京錠及びチェーンロックが解錠できない場合は、鍵の専門業者に相談してみましょう。費用はかかりますが、専門技術や専用工具を使用して、暗証番号の解読やピッキング、破壊など、状況に応じて最適な解錠方法を提案してくれます。安心かつ確実な対処法なら、専門業者がいちばんです。

スムーズに施解錠ができない(シリンダー式・ダイヤル式)

続いては、シリンダー式なら手元に鍵があり、ダイヤル式なら暗証番号を覚えているものの、鍵の動作がスムーズでないために開閉しにくい場合の対処法についてです。

シリンダー式の鍵が抜けない

シリンダー式の南京錠及びチェーンロックで、鍵が鍵穴から抜けなくなることがあります。このトラブルの主な原因は、鍵の劣化もしくは鍵穴に入り込んだ異物によるものです。長年の使用で内部が摩耗していたり、湿気等の影響で錆びていたり、あるいは、鍵と鍵穴の間に砂粒などが挟まって、鍵が抜けなくなっていると考えられます。
こうした状態の鍵を無理に抜こうとすると、シリンダー内部を傷つけたり、鍵が途中から折れてしまうなど、症状を悪化させることがあるのでご注意ください。
鍵を抜く方法としては、力を入れずにゆっくりと鍵を左右に回すように動かしてみてください。それでも動かない場合は、今度は上下に動かしてみましょう。それでもダメな時は、パソコンのキーボードのホコリを取る時などに使用するエアダスターを鍵穴にスプレーしてみましよう。鍵穴の中の砂粒やホコリが原因で開かない場合は、これで解決できるかもしれません。もしエアダスターをお持ちでない場合は、自転車の空気入れで代用可能です。

シリンダー式の鍵が回らない・回りにくい

鍵が回らない、あるいは鍵が回りにくいというトラブルも、上記の鍵が抜けない場合と同様に、鍵の劣化や鍵穴の中の異物が原因であることがほとんどです。
対処法としては、まずは上記でもご紹介したエアダスターもしくは自転車の空気入れで、鍵穴に向けて空気を噴射してみましょう。鍵穴に入り込んだ砂粒やホコリが原因だった場合は、これで解決するはずです。もし変化がなかったら、今度はホームセンター等で市販されている鍵専用の潤滑剤をスプレーしてみましょう。潤滑剤の働きで、簡単に鍵が回るようになることがあります。ただし、注意しなければならないのは、鍵専用の潤滑剤を使用すること。お馴染みの「KURE-556」のような一般的な潤滑剤を使ってしまうと、鍵穴の中にホコリ等が付着しやすくなり、結果的に症状を悪化させてしまうことがあります。

ダイヤル式のダイヤルが回りにくい

ダイヤル式の南京錠及びチェーンロックで、数字を合わせるダイヤル部分が固くてスムーズに回らないことがあります。そんな時は上記でもご紹介した、鍵専用の潤滑剤をスプレーしてみてください。潤滑剤の働きでスムーズにダイヤルが動くようになることがあります。

上記でご紹介方法を試しても、鍵がスムーズに動かない場合は、鍵の寿命が疑われます。使用方法や使用環境によって異なりますが、一般的に鍵の耐用年数は10年といわれています。鍵は使えば使っただけ摩耗劣化していく消耗品なのです。
いろいろ試しても症状が変わらない時は、新しい鍵に交換されることをおすすめします。玄関の鍵やクルマの鍵などと異なり、南京錠やチェーンロックはホームセンター等で購入できますので、交換しやすいはずです。

まとめ

これまで南京錠とチェーンロックの鍵トラブルの対処法をお伝えしてきました。たとえば、急いで商品を取り出したいのに倉庫の南京錠が開かない、外出先で自転車のチェーンロックの暗証番号を失念しまったなど、鍵のトラブルに直面すると、往々にして焦ってしまいがちです。まずは冷静になって、落ち着いて対処することが大切です。
そして、自分自身ではうまく対処できなさそうだと思ったら、鍵の専門業者に相談してみましょう。専門業者であれば、現場に赴いて状況を確認し、最善の方法を提示し、作業してくれます。
万一の鍵トラブルの備えとして、お近くの鍵専門業者もしくは全国展開している鍵専門業者の連絡先をスマホ等に登録しておくと安心です。