木製の引き戸に自分で鍵を取り付け・交換する方法


古い日本家屋には、玄関を始め脱衣所や子ども部屋などに、ドアを横にスライドさせる木製の引き戸が使われることが多いです。生活の中で引き戸がプライバシーを守る仕切りになっている場合や、子どもが成長してプライベート空間が欲しいときなど、鍵があったらいいなと思うことも出てきます。

現在の生活の中では、戸に鍵を取り付けることは重要な意味があり、家庭の中でも必要に応じて取り付けや交換する方が良いでしょう。

引き戸にはどのような種類があるのでしょうか。取り付け・交換が可能な鍵の種類と、自分で取り付けるときの手順、料金や注意点について詳しく見ていきましょう。

この記事の目次

はじめに

以前は家庭内の引き戸に鍵を取り付ける場所といえばトイレが代表的で、個人の部屋や脱衣所などには鍵を取り付けるという発想がありませんでした。しかし現代ではプライバシーの保護のため、ペットの居住空間との区別のためなど、さまざまな目的や用途で鍵を取り付けることが増えています。

木製の引き戸の場合、穴を開けても良いなら自分で取り付けることもでき、簡単なものなら取り付けてしまう人もいます。どれくらいの防犯効果を期待するかにより、鍵の種類やグレードも変動するので、鍵を取り付ける・交換する目的を明確にしておくと良いですね。引き戸の種類に応じた鍵の取り付け・交換方法を紹介していきます。

1枚の引き戸に鍵を取り付ける方法


1枚タイプの引き戸は、スペースが狭くても開け閉めしやすく、家の中では仕切りに使われる様子を目にします。例えば、脱衣所と廊下の仕切りなら、1枚の木製の戸が1つのレールの上を左右に行き来するイメージです。そのほかでは家族の個室に使われることもあり、木製のためにやや重たい戸が多いです。

このような1枚の戸には、戸が引けなくなる鍵がぴったりで、簡単なものではあおり止めと呼ばれる昔のトイレに使われていたものが効果を発揮します。しかし現代では防犯性を高めるために、あおり止めよりも複雑かつ強固でデザイン性も良いものがおすすめです。1枚の引き戸に適した鍵の種類や取り付け方法を紹介します。

1枚の引き戸に適した鍵の種類

1枚引き戸にはひっかけるタイプの鍵がおすすめで、近年では引き戸につまみ(サムターン)が付いているものが主流です。飲食店を始め大型ショッピングモールなどでも使われており、ベビーシートが使えるスペースに良く設置されています。店舗では木製の引き戸とはいきませんが、スペースの内側にサムターン(つまみ)が付いていて、縦横に90度回すことで鍵部分が引っかかる仕組みです。

戸と柱の内側に鍵を埋め込むので、見た目にはサムターン以外目立ちません。店舗では戸の外側から、赤色と青色などで使用中かどうかを判断できるようになっています。

このひっかけ式の鍵は「鎌錠(かまじょう)」と呼ばれ、手動でサムターンを回すタイプのほかに、暗証番号による認証を行う電子ロック式の鍵もあります。また、外側からは鍵を使って施錠・開錠ができ、内側からはサムターンでの施錠・開錠ができるタイプも広く普及しています。

一般家庭の木製の引き戸には、どの程度の防犯性を求めるのかにより、鍵の種類を選ぶことが必要です。プライバシーの確保が目的で戸を勝手に開けないで欲しいならあおり止めでも十分ですが、力づくで1ミリも戸が動かないようにしたいなら電子ロック式やディンプル形式がおすすめです。

鎌錠はサムターンタイプなら5,000円台から購入でき、一般的な製品なら6,000円前後で購入できます。ホームセンターやネット通販でも購入できるので、いくつか比較してみると良いでしょう。

引き戸錠の取り付け方

サムターンタイプの引き戸錠について解説していきます。すでに引き戸錠が付いている場合は、サムターン部分にある取り付けネジを外しておきます。このときにサムターン部分や表示錠を落とさないように注意してください。

取り付け・交換方法

1.引き戸に引き戸鎌錠を取り付けます。トリガーが下部になるように位置を確認してください。
2.次にサムターン部分、表示錠部分を取り付けます。細かい条件は製品により異なりますが、つまみが横向き・表示錠が赤色になるように取り付けます。

引き戸錠の交換ならここまでで完了となりますが、新規取り付けの場合は引き戸に穴を開けるところからスタートします。正確に穴を開けることが必要なので、自信が無いという方は業者に依頼する方が良いでしょう。木製の引き戸の厚みによっては穴を開けられないこともあるので、適切な引き戸錠選びが重要になります。

鍵を自分で取り付けるメリットと注意点

引き戸錠を自分で取り付け・交換するメリットは、なんと言っても費用が安く済むことです。サムターンタイプの引き戸錠の場合、平均6,000円ほどで鍵本体を購入できます。あとは自分で取り付けるか交換するだけなので想像以上に安い印象を受けます。

しかし業者に依頼した場合は、鍵交換が10,000円~が相場となり、引き戸に穴を開ける新規取り付けの場合は、特殊作業代金が発生し合計で25,000円~もかかると言われています。費用の面では自分で取り付けた方が約4倍もお得になる計算です。

自分で引き戸錠を取り付け・交換するときに注意しなければならないのは、失敗する恐れがあることです。費用の面では圧倒的に安く済んでも、自分で取り付けられず、中途半端に穴を開けただけに終わった場合どうしたら良いでしょうか。

別途費用を出して改めて業者に依頼するか、引き戸錠を諦めるとしても穴あきの引き戸では後味が悪すぎるでしょう。また、穴の大きさや位置は引き戸側と柱側で微調整が必要なため、手軽なDIY感覚では難しいものがあります。新規取り付けの場合は業者に依頼する方が無難な一面もあるのです。

2枚の引き違い戸に鍵を取り付ける方法

引き戸には1枚の引き戸のほかに2枚の引き戸を使う、引き違い戸があります。別名を二枚引戸などといい、日本家屋の玄関に良く使われているタイプの引き戸です。二列のレールや溝の上を2枚の戸が行き来して開閉するものです。

家庭内では玄関のほかにふすまや障子にも使われており、リビングの隣にある部屋には多く使われる傾向です。一般的な住宅の中で、引き違い戸に鍵を付けるケースとしては玄関が最も多く、木製の玄関の引き違い戸に適した鍵の種類を紹介していきます。

引き違い戸に適した鍵の種類

引き違い戸に使われている鍵には、内側か外側のどちらか一方からのみ鍵をかけられるタイプが代表的です。外側に鍵穴がなく内側からだけ鍵をかけられる「内締まり錠」と、外側から鍵をかける「プッシュ栓錠」があります。

この2種類は、内外のどちらかで鍵を閉めるため、現代の生活には不便なことが多いです。そのため引き違い戸の内側からも外側からも鍵をかけられるものが必要となります。

玄関の内外の両方から施錠できるタイプなら、万能引き戸錠がおすすめです。これはメーカーにより呼び方が異なることがありますが、ホームセンターなどでも販売している種類になります。近年では万能引き戸錠の開発が進み、単純に鍵を使って内外から施錠・開錠できるというだけではなく、鍵の種類もディンプル形式に対応するなど、防犯性の高い製品が増えています。

ディンプル形式は通常の鍵に比べてピッキングしにくく、他にカードキータイプなどの製品も人気があります。また、高齢者にも扱いやすく、内側のつまみ部分が大きめ設計のものも増えているので、どのような家族構成にも適しているでしょう。

引き違い戸への鍵の取り付け方

引き違い戸に万能引き戸錠を付けるときは、始めに引き戸に穴があるかどうかを確認します。玄関の表側に鍵穴がない、もしくは内側に鍵穴がないという引き違い戸の場合は、切り欠き穴作りからスタートします。

鍵穴サイズを正確に測り、のこぎりややすりなどを使って丁寧に穴を開けていきます。大きく穴を開けてしまうと鍵を固定しにくくなるので、ミリ単位の作業はやすりを使って慎重に行いましょう。引き戸の両方に適切な切り欠き穴を開けてから鍵の取り付け作業に入ります。

1.万能引き戸錠の鍵穴がある面(室外側本体)の裏側にあるネジをドライバーを使って外します。通常は2つあり、製品によっては異なることもあります。
2.ネジを外すと外部ケースと外部化粧座に分かれるので、外部ケースを外側の引き戸の切り欠き穴に取り付けていきます。
3.次に外部化粧座を上下の向きに注意しながらはめ込んでいきます。
4.1で外したネジを使い仮止めをしておきます。
5.上のネジ、下のネジというように交互に締めて止めます。外側の引き戸はこれで仮取り付け完了です。

内側の引き戸には、ほぼ同じ手順で取り付けていきますが、内部化粧座を取り付けるときに注意が必要です。内部化粧座の角心を内部ケースの角穴に挿入するようにセットして取り付けてください。この角心と角穴をしっかり確認して取り付けないと、鍵がかからなくなってしまいます。仮止めができたら次のステップに進みます。

ほとんどの万能引き戸錠には、位置決めピンという針金のようなものが同梱されています。取り付けた万能引き戸錠が適切な位置に設置できているかを調べるものです。

1.位置決めピンを内部化粧座のつまみの下の小さな穴に入れます。
2.引き戸と引き戸の隙間をドライバーを使って少し開き、位置決めピンが外部化粧座の穴にスムーズに入っているかを確認してください。確認できれば正しい位置に設置できていることになります。
3.位置の確認後、適正ならそのままネジを本止めして完成です。位置が異なるときは微調整を行い、再度確認後に本止めをして完成させます。

取り付けが完了したら施錠・開錠ができるか確認してください。うまく動けば取り付け完了となります。

鍵を自分で取り付けるメリットと注意点

木製の引き違い戸に鍵を付けるときは、防犯性を高めるために万能引き戸錠のような両方の引き戸に設置する鍵が増えています。穴が無ければ切り欠き穴を開ける工事が必要となるため、DIY感覚で取り組むことは避ける方が良く、経験豊富な職人さんや鍵交換業者に依頼する方が良いでしょう。

また、賃貸住宅の場合は穴を開けても良いかどうか許可を得る必要があります。鍵に関することは大家さんや管理会社が判断するため、必ず相談や確認を取るようにしてください。自分で鍵を付ける場合のメリットは、なんと言っても費用を安く取り付けられることでしょう。防犯性が高いディンプル形式を採用した万能引き戸錠でも、最安で8,000円くらいから購入でき、自分で取り付ければこれ以上の費用はかかりません。しかし鍵の取り付け業者に依頼すると、25,000円前後はかかるのでおよそ3倍も差が出ることになります。

自分で取り付ければ費用の面では相当安く済ませることができますが、住宅の顔ともいえる玄関の工事なので、職人や鍵取り付け業者に依頼する方が確実ではないでしょうか。鍵交換だけならもう少し安く済むほか、プロの作業の方が後々まで美しい仕上がりを楽しめることでしょう。

木製引き戸の盲点

玄関に使われている木製の引き戸のほとんどは、枠は木製でもその他の部分はガラスを使用していることが多いです。木製引き戸は味があってとても良いのですが、防犯の観点から見るとガラスを破って家の中に侵入されるリスクが高いです。

木製引き戸にディンプル形式を採用した万能引き戸錠を取り付けても、ガラスを破って手を入れて鍵を開けられたら意味がありません。木製引き戸にガラスを使用している場合は、鍵を取り付ける以外の選択も必要になってくるでしょう

思い切って玄関をリフォームするか、引き戸ごと別の素材のものに交換すれば、ガラスよりも防犯性を高めることができます。近年では引き戸タイプの玄関でも、各メーカーから最新の素材やデザインが登場しています。

和風以外のデザインも豊富で、断熱性や気密性などの性能にこだわることもできます。鍵の種類もカードキータイプや生態認証、暗証番号を使った電子ロック式などさまざまなものがあるので、1度見てみることをおすすめします。

まとめ


木製の引き戸に取り付けられる鍵は、引き戸の種類と目的により異なります。素人でも5分もあれば設置できるような簡単なものから、引き戸に穴を開ける必要があるものまで、幅広い鍵の種類があります。

仮に自分の家の玄関が引き戸だった場合、自分できれいに穴を開ける自信があるでしょうか。少しでも不安があるなら業者に相談する方が良いでしょう。また業者に相談するなら、鍵の種類も防犯性の高い最新のものや、使い勝手の良いタイプなど用途に合わせた鍵を提案してもらうことも良いですね。

鍵は時代とともに常に進化していくものなので、少々高い費用を支払っても防犯性の高い鍵を設置して、安心できる生活を送りたいものです。

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