窓の防犯対策(鍵編)


皆さんは、全国の侵入窃盗被害がどれくらいあるかご存知ですか?

警視庁のデータによると、平成29年に全国で起きた侵入窃盗の認知件数は、73122件にも上りました。
その中で、住宅を対象とした侵入窃盗は37027件ありました。
一日に平均して約101件もの住宅が、侵入窃盗の被害に遭っていることになります。

ここでは一戸建て住宅の窓をメインに、侵入窃盗の被害とその防犯についてご紹介していきます。

この記事の目次

住居の侵入窃盗について

侵入窃盗とは

侵入窃盗とは、窃盗犯罪を手口ごとに分類した呼び方の1つです。
住宅や店舗などのドアや窓を開けて室内に侵入し、その建物から金品を盗みます。侵入窃盗の中でも、一般住宅を狙うものは住居対象侵入窃盗と呼ばれます。
住居対象侵入窃盗には、空き巣、忍び込み、居空きなどの手口があります。「空き巣」
家人などが留守中の住宅に侵入して、その金品を盗むものをいいます。「忍び込み」
夜中に、家人などが就寝したころを見計らって住宅内に侵入し、その金品を盗むものをいいます。「居空き」
家人が在宅中に隙をついて住宅内に侵入し、その金品を盗むものをいいます。

一般住宅における侵入窃盗はどれくらい?

平成29年における侵入窃盗の発生場所別認知件数のデータについてみてみましょう。
一戸建て住宅:41.0%
共同住宅(3階建て以下):11.9%
共同住宅(4階建て以上):4.4%
一般事務所:13.0%
商店:7.5%
生活環境営業(ホテル、パチンコ店、深夜飲食店等):9.0%
金融機関等:0.3%
その他:13.1%
一戸建て住宅と共同住宅を合わせた、一般住宅の侵入窃盗は、57.3%と、侵入窃盗のうちの半数を超えています。
侵入窃盗の6割近くもが一般住宅を狙っていることになります。
その中でも、一戸建住宅は41.0%と高く、他の発生場所と比べて圧倒的に狙われやすいことが分かります。

どこから侵入するの?

次に、一戸建て住宅における侵入口のデータを見てみましょう。
窓:57.6%
表出入口:17.5%
その他の出入口:17.1%
非常口:0.2%
その他:1.8%
不明:5.9%

普段の出入りで用いる、玄関や勝手口などからの侵入は、合わせて34.6%でした。
それに比べて、窓からの侵入は、半数をはるかに超える60%近くにも上ります。
このデータから、お家の防犯対策において窓の防犯がとても重要なことがわかります。

侵入の手口は?

今度は、一戸建て住宅における侵入手段のデータを見てみましょう。
無締り:45.4%
ガラス破り:38.2%
ドア錠破り:2.6%
その他の施錠開け:1.7%
合鍵:1.6%
戸外し:0.6%
その他:4.8%
不明:4.7%

侵入手段の1位の無締りとは文字通り、無施錠のことです。
無締りを除くと、最も多い住宅侵入の方法は、ガラス破りです。
実質的に、防犯対策が必要となるのはここからになります。

窓からの侵入について


なぜ窓は狙われるのか?

一戸建て住宅の場合、侵入者が用いる侵入口の約6割が、窓からであることが分かりました。
なぜ窓からの侵入がこれほど多いのでしょうか?1つの住宅に玄関は1つしかありません。
他に出入り口があったとしても、せいぜい2つ程度でしょう。
また鍵の防犯性のが上がったり、防犯対策が浸透することによって、出入り口からの侵入は昔よりも難しくなっています。出入り口と比べると、窓は1つの住宅にたくさん存在します。
そして一般的に、玄関よりも防犯対策が甘くなっていることが多いのです。
そのため、侵入窃盗において、窓はとても狙いやすい場所となっています。

「クレセント錠」

あなたの家の窓にはカギが付いていますか?
「付いている」とほとんどの方がおっしゃられると思います。
でも実は、その鍵は鍵ではないかもしれません。

クレセント錠とは?


クレセント錠とは、引き違い窓の室内側に取り付けられている締め金具のことです。
ほとんどの窓のサッシに取り付けられています。簡易な構造で、上下に回転させて使用します。
この回転させる部分が半円形で、三日月に似ていることからクレセントと呼ばれます。もともとサッシとサッシを密着させるための締め金具で、サッシを密着させることで、防音性や気密性を高めます。
つまり、クレセント錠の目的は、窓をロックする事ではなく、サッシとサッシを密着させることなのです。

クレセント錠は狙われる

侵入窃盗の犯人は、侵入前に下見を行うことが知られています。
その際、いくつかのポイントを絞って下見をしています。
窓のクレセント錠もその1つです。クレセント錠は、簡易的な構造のため防犯性がとても低くなっています。
そのため、クレセント錠付近のガラスを割り、ガラスを破って内側のクレセントを回すことで、簡単に侵入することができてしまいます。

「クレセント錠飛ばし」

ガラスを割らずに、クレセント錠を開錠する手口も存在します。
クレセント錠飛ばしとは、バールなどの工具をサッシの隙間に差し込んで力を加えることで、クレセント錠の受け金具を破壊して侵入する手口です。新しい家だとまずこの手口でクレセント錠が飛ぶことは少ないです。
しかし、古い家でクレセント錠周りにガタがきている場合は、気を付けなくてはいけません。

「ガラス破り」

侵入手段の4割近くを占めるガラス破りについて、もう少し詳しく見ておきましょう。ガラス破りとは、窓ガラスを割った部分から手などを入れて、窓の施錠を開錠し侵入する手口のことをいいます。
ガラスを割るだけなので時間がかからず、ほんのわずかな時間で犯行が可能となります。ガラスが割れる音というと、とても大きな音を想像すると思います。
ガラスのコップを落として割ってしまった時や、遊んでいたボールで窓ガラスが割れてしまった時など、とても大きな音がします。
ガラス破りについても、同じように大きな音がすると思っておられるかもしれませんが、そうではありません。ほとんどの侵入者が用いるのは、こじ破り、焼き破り、突き破りなどの手口です。
これらの手口によるガラス破りでは、音はほとんど出なく、破壊力も小さくなっています。

窓の防犯対策

無締りを除くと、侵入手段で最も多かった「ガラス破り」。
そして、一戸建て住宅の侵入口として半数を超える「窓」からの侵入。
一戸建てにおける防犯対策において、窓の防犯が大変重要なことが分かります。

防犯対策のポイント

窓の防犯対策をどんなに万全に行ったとしても、様々な工具を使用することで、窓は破壊出来てしまいます。
しかし、何をしても無駄かというと、決してそのようなことはありません。
ここでは、防犯対策を行う上でのポイントについてみていきます。

時間

防犯対策のポイント1つ目は、時間です。
建物内に侵入するまでに5分以上の時間がかかると、侵入者の7割は侵入を諦めるといわれています。
さらに10分以上だとほとんどの侵入者が侵入を諦めるようです。
大切なのは、侵入までに時間をかけさせ、侵入自体を諦めさせることです。もちろん10分で全ての侵入者が侵入を諦めるわけではありません。
しかし時間がかかればかかるほど人に気づかれるリスクが高まり、ホームセキュリティを契約していれば、警備員が駆けつけることで、侵入犯罪を防げる可能性は高くなります。

防犯対策のポイント2つ目は、音です。
侵入者は大きな音がすることを嫌います。
ガラス破りの手口でも、こじ破りや焼き破りなど、ほとんど音がしない方法が用いられています。窓の衝撃を察知する振動アラームや、割れてしまった時に、大きな音が出る防犯ガラスのタイプなど、音による防犯アイテムを取り入れてみましょう。
防犯用に大きな音が出る、お庭用の砂利を敷き詰めておくのも、有効な対策です。

人の目

防犯対策のポイント3つ目は、人の目です。
侵入者は目立つことを嫌います。
泥棒にとって侵入しやすい窓や出入口、その周辺に死角があると大変危険です。
できるだけ家の周りは見通しを良くしておくことが大切です。
2階のベランダなども死角になりやすいので、高いフェンスを付けたり、大きなものを置くことなどは避けましょう。

窓の防犯対策

侵入窃盗被害の多くは、ガラス破りによって室内に侵入されています。
ガラス破りに対する防犯対策で一番重要なのは、ガラスそのものの強化を行うことと、ガラス破りを難しくすることです。
ここでは効果的な窓の強化策についてご紹介します。

「防犯ガラス」

窓における防犯対策の中で最も効果の高いものは、窓ガラスを防犯ガラスへ変えることです。
防犯ガラスは、2枚のガラスの間に特殊な防犯フィルムを挟み込んで作られています。防犯ガラスに変えることで、侵入者がガラスを破るのに時間がかかり、犯行を諦める可能性が高くなります。
割れてしまった時にも、より大きな音が出るようになっているタイプのものもあり、音による効果も期待できます。
費用がかかりますが、それに見合うだけの効果のある防犯対策といえます。

「内窓」

内窓をつけることも有効な防犯対策です。
ガラスが2枚あることで、手間と時間がかかり、侵入犯にとってのリスクを高めることができます。
また、最近ではガラスが2枚になっている、「ペアガラス」も一般的です。

「面格子」

窓の外側に付けるタイプの格子も有効です。
しかし、ただ取り付けただけではドライバーなどで簡単に外されてしまいます。
格子を止めているネジの頭を潰すなどの対策が必要です。窓の内側に取り付けるタイプの面格子は、外面格子と比べると雨ざらしにならないので、劣化が少なくでオススメです。
窓の内側に格子が見えているだけで、侵入犯が諦める可能性は高くなります。

自分でできる窓の防犯対策

先に紹介した窓の防犯対策は、どれも高額で、また業者に依頼しないと難しい対策ばかりでした。
しかし、窓の防犯対策には、自分でできるものも色々とあります。
ここでは比較的安価で簡単にできる対策について紹介します。

「防犯フィルム」

窓ガラスを交換することなく、今お使いのガラスの防犯性を上げる方法に、窓に防犯フィルムを貼るという方法があります。
防犯フィルムは、ガラスを割れにくくするためのシートです。
ホームセンターなどでも簡単に入手でき、自分で貼り付けることができます。市販されているフィルムは、厚さは約200~600μmのものが多いです。
当然厚みがある方が防犯力は高くなりますので、なるべく厚いフィルムを選びましょう。

「振動アラーム」

ガラス破りを早期発見するために、窓の衝撃を察知して大きな音を出す振動アラームを取り付けるのも良いでしょう。
振動アラームは、窓ガラスの振動に反応しアラームがなる防犯グッズです。
窓やドアを開けた時に反応するタイプではなく、衝撃に反応するタイプのものをつけておくことで、侵入される前に音で知らせてくれます。

「部屋の中が透けて見えないカーテン」

防犯対策として有効なのは防犯グッズだけではありません。
室内の様子が分からないようにしておくことも大切です。
部屋の中が透けて見えないカーテンなどを使用して、家の中の様子が分からないようにしましょう。

窓の防犯対策・「補助錠」

すぐに出来て、とても簡単な窓の防犯対策の1つに、窓に「補助錠を取り付ける」方法があります。防犯対策の基本と言われているワンドア・ツーロック。
1つのドアに2つの鍵を取り付ける防犯対策の手法です。
玄関などではもう一般的ですね。
玄関だけでなく、窓にも2つ以上の鍵を取り付けましょう。

補助錠とは?

補助錠とは、メインの鍵の他に、もう一つ取り付ける補助的なロックのことです。
メインの鍵だけでなく、サブの鍵を付けることは、防犯対策としてとても有効です。サッシの上部か下部に補助錠を取り付けることで、補助錠を付けた位置までしか窓が開かなくなります。
クレセント錠を開錠できたとしても、窓が開かず、簡単に侵入することが出来ません。
補助錠を開錠するには、さらにガラスを割る必要があります。
侵入に手間と時間をかけさせることで、侵入者の侵入を防ぎます。

補助錠の種類

取り付ける位置や鍵付きのものなどの違いで、窓につける補助錠にはいくつかの種類が存在します。補助錠をつけてみたけれど、面倒になって使っていない。
そんなお宅も多いのではないでしょうか?
せっかく設置しても、使用しなければ意味がありません。
窓の使用頻度や防犯のレベルなどを考えて、ご自宅にあった補助錠を選びましょう。

サッシの隙間に取り付けるタイプ

テープやビスで、2枚のサッシの隙間にレールを取り付けます。
レールにロックをはめることで、ロック部分に窓が引っ掛かり、それ以上開けることができなくなります。
スライド式なので、ロックを好きな位置にスライドできます。
窓を少し開けた状態でもロックでき、換気時にも便利です。ワンタッチで簡単な、ロック板を出してロックするタイプもあります。
ロックに鍵が付いているものやダイヤル式のロックもあり、より防犯性能が高くなります。

レールに取り付けるタイプ


窓ガラス枠とレールの溝の間に差し込み、ツマミを回して補助錠を締め付け固定します。
錠を固定した部分までしか、窓が開かなくなります。ツマミを外せるもの、フック付きでフックを引かなければ回せないものや、鍵付きのものなどもあり、防犯性能が高くなります。

サッシ戸の上枠に取り付けるタイプ

サッシ戸の上枠と窓枠の間に差し込み、ツマミを回して補助錠を締め付け固定します。
錠を固定した部分までしか、窓が開かなくなります。
補助錠としてだけでなく、窓枠を外しての侵入も防ぎます。
鍵付きのものもあり、防犯性能が高くなります。

戸に取り付けるカンヌキタイプ

木製やアルミ製の戸などにビスを使ってカンヌキを固定します。
カンヌキをかけることで、その戸を開かなくします。
鍵付きのものもあり、防犯性能が高くなります。

窓の防犯対策・「クレセント錠」

窓の防犯対策の1つに、補助錠を取り付ける方法を紹介しました。
しかし、補助錠の役割はあくまでもストッパーです。
主錠であるクレセント錠が、しっかりと鍵の役割を果たすことが大切です。すでに述べたように、クレセント錠は、元々窓ガラスの気密性を高めるための金具でした。
そのため防犯性については考慮されていませんでした。
しかし今日では、防犯性を高めたクレセント錠も多数存在しています。
防犯性の低い従来のクレセント錠から、防犯性の高いものに交換しましょう。

防犯性の高いクレセント錠の種類

ロック付きクレセント錠

ロックボタンが付いているクレセント錠です。
ボタンを押しながらでなければ、クレセント部分を上下に回転させることができません。
侵入者がガラスを割ってクレセント錠に手が届いたとしても、簡単に解錠されません。

ダイヤル付きクレセント錠

クレセントにダイヤルボタンが付いているクレセント錠です。
クレセント部分を回転させ窓をロックした後、ダイヤルをロック位置に回してロックします。
ダイヤルを開ける位置に回さないと、クレセント部分を回転させることができません。
侵入者がガラスを割ってクレセント錠に手が届いたとしても、簡単に解錠されません。

鍵付きクレセント錠

鍵が付いているクレセント錠です。
クレセント部分を回転させ窓をロックした後、鍵をかけることでクレセントがロックされます。
侵入者が、ガラスを割ってクレセント錠に手が届いたとしても、レバーを回すことができません。

ダイヤル錠付きクレセント錠

ダイヤル式のロック機能が付いたクレセント錠です。
レバー部分を回転させ窓をロックしたあと、レバーのツマミを回して固定します。
ダイヤル部分の数字をずらして、ツマミをロックします。
3ケタの暗証番号を合わせないと、解錠する事が出来ません。
侵入者が、ガラスを割ってクレセント錠に手が届いたとしても、レバーを回すことができません。

クレセント錠と合わせた対策

クレセント錠の交換と同時に、さらにその効果を高めるグッズを取り付けるのもおすすめです。

「クレセント防具」

サッシ中央部に取り付け、窓のクレセント錠回りを頑丈なプレートでガードします。
クレセント防具のカバーを閉めて鍵をかけ、鍵を取り外します。
侵入者がガラスを割っても、クレセント錠に触ることができません。

「ガードプレート」

窓ガラスの室内側に貼ることで、外からクレセント錠を見えなくするセキュリティプレートです。
侵入犯はクレセント錠の近くに、手が入るだけの大きさの穴を開けて侵入してきます。
その部分をガードすることで抑止力を高めます。
両面テープで貼るだけなので、とても簡単に取り付けることができます。クレセントガードプレートに、補助錠としてのロック機能が付いたものもあります。
ガードについたロック板を出すことによって、窓が開くのを防止します。

まとめ

侵入窃盗において、住宅の侵入口としてもっともよく利用されている「窓」。
ここではそんな窓について、鍵や窓の強化を中心とした防犯対策を見てきました。どこのお宅の窓でも一般的なクレセント錠。
鍵だと思っていたクレセント錠が、サッシを密着させるためのもので、ロックを目的としたものではなかったことは驚きでした。
クレセント錠が防犯のためのものではなかったことを、初めて知られた方も多かったのではないでしょうか?
窓に対する防犯意識の低さに、改めて気づかされました。お家を侵入窃盗の被害から守るためには、玄関などと同じように、窓の防犯対策もしっかり行わなくてはなりません。
この機会に皆さんも、ご自宅の窓の防犯を見直されてみてはいかがでしょうか?

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